Antecは本気度の高いエンジン型Mini-ITXケース

2018年の「Torque」に続き、Antecが展示していたユニークなオープンケースが「GTR」(仮称)だ。エンジン型……というかほぼPCケースには見えないが、microATXマザーボードの設置が可能。凄いのは、ゴツいエンジン部がCNC切削加工のアルミ製なこと。価格もかなり高くなりそうで、販売するとしても数量限定になるのでは、ということだった。

  • 「GTR」のプロトタイプ。なぜここまでエンジンっぽくしたのか……

  • 構造が分からないときはリア側を見よう。確かにPCケースだ(笑)

  • このエンジンケースは水冷対応。側面にはラジエータを搭載できる

  • ベルトが付いていかにも回転しそうなここは、実は水冷ポンプ

もう1つ、オープンケースとして注目したいのがMini-ITX用の「Striker」(仮称)だ。最大の特徴は、グラフィックスカードをフロント側に配置して、アピールできること(ライザーケーブルは付属)。水冷対応ながら、サイズは415(D)×212(W)×405(H)mmと案外コンパクトだ。8月の発売予定で、価格は未定とのこと。

  • Mini-ITX用の「Striker」。33cmまでのグラフィックスカードを搭載可能

  • このケースも水冷対応。裏側には24cmサイズのラジエータを搭載できる

SilverStoneはフラグシップ「Alta」を新投入

SilverStoneは、ブースの中央にRavenシリーズの最新モデル「RV06」を設置、来場者にアピールしていた。Raven伝統の煙突構造を採用しており、マザーボードは90°回転レイアウトを採用。ボトムの18cmファン×2により、強力に冷却する。サイドに強化ガラスを採用するなど、外観も大きく変わっている。2020年の発売予定だ。

  • 「RV06」のプロトタイプ。トップパネルの印象も大きく変わっている

  • 煙突構造は従来通りだが、電源を隠すなど、内部レイアウトも変更

また、同社はラインナップを再編、新たに「Alta」「Seta」「Fara」という3シリーズを投入する模様だ。いずれも発売は来年になる予定。

フラグシップとなる「Alta S1」は、Ravenのような煙突構造を採用。しかもボトムには20cmファンを3つも並べており、冷却性能は非常に高そうだ。折り曲げがある強化ガラスを採用するなど、外観デザインも独特だ。

  • RGB対応の20cmファンをボトム側に3つも配置。見た目も鮮やかだ

ミドルサイズの「Seta A1」は、エレガントなデザインが特徴的。I/Oが一切無い思い切った設計を採用しており、見た目は非常にスッキリしている。電源ボタンまで外付けにするという徹底ぶりは面白い。一方Faraはエントリー向けで、外観の異なる「V1」「B1」が用意されていた。

  • 「Seta A1」はシンプルな外観が特徴的。LEDは間接照明になっている

  • 本体に電源ボタンを付けたくないということで、外付けボタンを使用

  • 左側は強化ガラスで内部が見える。フロントには20cmファンを2つ搭載

  • これは「Fara V1」。フロントにファン3個を搭載するスタンダードな構成