ここからはベンチマークで性能をチェックしていこう。定番のPCMark 10、3DMarkのほか、実際のゲームでもいくつかベンチマークを実行した。なお、本製品に付属するアプリ「Armoury Crate」には、性能とファンの回転数をコントロールする機能が備わっている。プリセットとして「サイレント」「バランス」「Turbo」の3種類のモードが用意されており、今回はバランスとTurboの2種類で測定した。

PCMark 10、3DMark

  • PCMark 10のスコア

  • 3DMarkのスコア

まずは、総合ベンチマークソフト「PCMark 10」の結果を見てみよう。Armoury Crateの設定をTurboモードにすると、ビジネスアプリ関連のテストであるProductivityの数値が向上している。これはTurboモードによってCPUの最大クロックでの動作時間が延びているためだろう。「3DMark」でもTurboモードによって全般的に10%前後のスコアアップを確認できた。続いて実ゲームでのテスト結果に移ろう。

THE DIVISION2

  • THE DIVISION2のフレームレート

まずは重量級ゲームとして人気FPSゲーム「THE DIVISION2」の内蔵ベンチマークを実行した。バランスモードでも最高画質でも快適プレイの目安である平均60fpsをクリア。画質を中まで落とせば86fps(Turboモードでは96fps)までアップするので144Hzの高リフレッシュレートを活かすなら、すこし画質を落としてプレイするとよいだろう。

PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)、Fortnite(フォートナイト)

  • PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)のフレームレート

  • Fortnite(フォートナイト)のフレームレート

続いて、人気のバトルロイヤルゲーム「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」と「Fortnite」を試す。どちらもリプレイデータの再生データをOCATで測定している。2本とも平均60fpsを大きく上回っている。とくにFortniteは最高画質のエピックでも最低60fps以上をキープ。ゲーミングノートPCとして十分すぎる性能を持っている。

Shadow of the Tomb Raider

  • Shadow of the Tomb Raiderのフレームレート

最後にGeFroce RTX 20シリーズが対応するリアルタイムレイトレーシング(DXR)を試すため、「Shadow of the Tomb Raider」の内蔵ベンチマークを実行した。このゲームではDXRの設定はレイトレースドシャドウクオリティとして用意されている。さすがに最高設定にすると平均60fpsを下回ってしまうが、それでも十分プレイできるレベル。中設定なら十分快適だ。フルHD解像度ならリアルタイムレイトレーシングも十分体験できる性能があると言えそうだ。

ちなみに、Armoury Crateの設定をバランスモードからTurboモードに切り替えることでおおむね4~10%の性能向上を確認できる。少しでもフレームレートを向上させたいなら十分価値があるモードだが、動作音は大きくアップする(次ページで詳しく解説する)。プレイするゲームによって、Armoury Crateのパフォーマンス設定を切り替えていくのがよさそうだ。