A10ネットワークスは6月11日、セキュアなアプリケーションサービスのためのクラウドネイティブで軽量なコンテナ対応製品群「Thunder for Container」を提供すると発表した。2019年第3四半期に日本市場で提供開始を予定している。

Thunder for Container は、同社のアプリケーション・デリバリー・コントローラー「Thunder ADC」、キャリアグレードNAT/IPv6移行ソリューション「Thunder CGN」、ハイパフォーマンスセキュリティプラットフォーム「Thunder CFW」をコンテナで提供し、コンテナ対応製品として最大200Gbpsのスループット性能を備えているという。

新製品の追加により、同社のマルチクラウドポートフォリオが拡張され、アプリケーションのパフォーマンスやセキュリティ、可用性が向上することにより、ユーザー企業は重要なワークロードをハイパースケールのマルチクラウド環境で実行できるという。

また、多数の異なる地域において、パブリッククラウド/プライベートクラウド全体にまたがってアプリケーションをデプロイする場合にも、予測可能なサービスレベルを維持しながら、増大するトラフィックの需要に対応を可能としている。

同社の製品ラインアップにコンテナベースのソリューションが追加されることで、従来のモノリシック型から分散型マイクロサービスまで、さまざまなアプリケーションアーキテクチャをサポートできるようになり、さまざまな環境で同じコードや管理用のAPI、機能を共通で利用できるため、企業は新規サービスと従来サービスを組み合わせたアジリティの高いインフラストラクチャを構成できるという。

また、コンテナオーケストレーションシステムであるKubernetesでもサポートされるなど可搬性の高いソリューションであり、スタンダードなIntel x86サーバに加え、アマゾン ウェブ サービス(AWS)やMicrosoft Azure、Google Cloud Platform(GCP)などの代表的なクラウドプロバイダーやプライベートデータセンターにもデプロイできるため、アジリティや柔軟性、セキュリティの提供を可能としている。

さらに、同社独自の帯域幅を共有して利用できるサブスクリプションライセンスモデル「A10 FlexPool」と組み合わせることで、クラウド上で実行されるアプリケーションへのリソースの割り当てや再分配を柔軟に調整できるという。