タムロンは6月6日、デジタル一眼レフカメラ対応の単焦点レンズ「SP 35mm F/1.4 Di USD(Model F045)」を発表した。同社のSP(Superior Performance)レンズ40周年を記念して、技術を結集して描写性能を高めた単焦点レンズ。タムロン製レンズでは珍しく開放F1.4と明るさを追求しながら、レンズは小型軽量に抑えた。

マウントはキヤノン用とニコン用を用意する。価格は115,000円(税別)で、発売日はキヤノン用が6月26日、ニコン用が7月25日。

  • タムロンの技術を詰め込んだF1.4の高画質レンズ「SP 35mm F/1.4 Di USD(Model F045)」

レンズ構成は10群14枚で、特殊硝材LDレンズ4枚とGMレンズ3枚を最適なバランスで配置。色収差や諸収差を極限まで排除し、絞り開放時でも中央から四隅まで高い解像性能を確保する。コーティングは新開発の「BBAR-G2(Broad-Band Anti-ReflectionGeneration 2)」。ゴーストやフレアの発生を抑え、ヌケの良いクリアな画像が得られる。

  • SP 35mm F/1.4 Di USDのレンズ構成

AF駆動部には、超音波モーターのUSD(Ultrasonic Silent Drive)を使用。高いAF精度と高速性を両立しながら静音性にも優れる。新搭載となるダイナミックローリングカム機構では、フォーカスレンズの駆動負荷を減らしており、高温 / 低温環境下などでも安定したAF作動性能を達成している。フルタイムマニュアルフォーカスにも対応。

レンズ最前面は、新開発の高耐久防汚コートにより摩耗耐久性が大幅に向上。フッ素化合物コーティングも施し、汚れが残りにくく拭き取りやすくなっている。鏡筒の可動部と接合部には、防滴用のシーリング材を使った簡易防滴構造を採用。レンズ内部への水滴の侵入を防止する。おもな仕様は以下の通り。

  • 焦点距離: 35mm
  • 明るさ: F1.4
  • 最小絞り: F16
  • 絞り羽根: 9枚(円形絞り)
  • 最短撮影距離: 0.3m
  • 最大撮影倍率: 1:5
  • フィルター径: 72mm
  • 長さ: 104.8mm(キヤノン用)、102.3mm(ニコン用)
  • 最大径: 86.2mm
  • 重さ: 815g(キヤノン用)、805g(ニコン用)
  • 標準付属品: 花型フード、レンズキャップ、レンズポーチ