米UiPathは6月4日(現地時間)、同社のロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)ソフトウェアをクラウド上で提供する「UiPath Enterprise Cloud Platform」を発表し、パブリックプレビュー版の提供を開始した。

企業ユーザー向けの新しいデプロイオプションの提供開始により、エンタープライズクラスのサービス品質保証制度と合わせて、自動化実現までの時間短縮、容易なスケーリング及び高可用性を提供すると共に、スケールに応じたITインフラ要件の削減が可能になるとしている。

同社は、これまでSaaSモデルとしては「Community Edition」のみを提供していたが、新モデルは、同社がこれまで提供してきたオンプレミス、プライベートクラウド、パブリッククラウドの各デプロイオプションに加えて提供するもの。

同モデルでは同社のオンプレミスソフトウェアが持つすべてての機能を提供するため、ユーザー組織はそれぞれのRPA導入を迅速に開始できるとしている。

なお、同モデルで最初に提供するサービスは「UiPath Orchestrator」となる。

ユーザーに対して同モデルは、セットアップ時間と効果実現までの時間の短縮、スケーリングが容易な構築、インフラ/管理コストの削減、よりセキュアな自動化と簡素化したコンプライアンスというメリットを提供するとのことだ。

なお現在、同モデルのパブリックプレビュー版は無料で利用可能であり、「Attended Robots」2台、「Unattended Robots」1台、「Development Robots」2台を併せて提供している。

一般提供は、2019年の第4四半期となる予定だ。