UiPathは4月10日、SAP ERPおよびSAP S/4HANAにおける自動化ワークフロー開発を効率化・最適化する共通部品「UiPath Reusable Component for SAP ERP・SAP S/4HANA」を、同社のマーケットプレイス「UiPath Go!」において配信開始したことを発表した。

「UiPath Reusable Component for SAP ERP・SAP S/4HANA」は、ユーザーがUiPath上で対象となる部品を呼び出し、簡単な設定をするだけで、SAPシステムにおける自動化を実現する。

これまでSAP ERPおよびSAP S/4HANAユーザーが、RPAツール「UiPath」を使ってSAPシステム上で作業を行うワークフローを開発する際、画面上で処理ステップを1項目ずつ定義し、必要に応じて繰り返し処理やエラー分岐処理を追加定義する必要があった。

例えば、SAPシステムへの「ログオン」「テーブルデータ抽出」「ログオフ」という一連の動作を行うワークフローを開発する場合、処理ステップの設定、エラー分岐などの設定、テストなどを含め、数日~数週間を要していたという。

これに対し、「UiPath Reusable Component for SAP ERP・SAP S/4HANA」を使えば、SAPに習熟していないユーザーもワークフロー開発を数時間~1日程度で完了できるとしている。

今回は、SAP ERPおよびSAP S/4HANAを利用するユーザーにとって最も一般的な機能がパッケージ化され、ログオン/ログオフなどの初期動作をメインとした共通部品のBasic Packageを提供する。

今後、主要モジュールで頻繁に利用するマスタデータに対する処理機能や、主要モジュールで頻繁に利用するトランザクションデータに対する処理機能などもパッケージ化し、2019年中に順次提供開始する予定。