Googleは6月5日、同社製のスマートディスプレイ「Google Nest Hub」を発表した。Googleアシスタントが使える7インチ画面付きスマートスピーカーで、道路情報やその日の天気など、ディスプレイを活かした視覚的な情報をユーザーに提供できる。

6月12日に発売し、価格は税込15,120円。Googleストアや、量販店各社、ECサイトを通じて購入可能。購入者は特典として、同社の有料ストリーミングサービス「YouTube Premium」が3カ月無料で利用できる。

  • Google Nest Hub

スマートスピーカー「Google Home」ファミリーの一員となる新製品で、米国では2018年10月に発売済み。Googleは2019年5月に開催した開発者向けイベント「Google I/O」に合わせ、このNest Hubを日本でも発売すると発表していた。

スマートスピーカーとしての機能は、Googleアシスタントに対応したGoogle Homeシリーズと同等だ。だが、Nest Hubでは7インチ(1,024×600)のタッチディスプレイを備えることが大きな特徴。このため、音声での案内だけではわかりにくいお店の場所(マップ)や道路情報、一週間の天気予報、スケジュール、料理レシピなどを、画面上に表示できる。

YouTubeやGoogleフォトとも連携し、紐付いたGoogleアカウントをベースに、動画/写真を音声操作で再生できる。フォトフレームとしての活用に加え、Googleの「リアルタイム共有アルバム」機能を使うことで、特定の人物やペットなどの写真を自動でNest Hubに表示させることも可能。Chromecastのようなキャスト機能も備え、たとえばスマートフォンで見ている動画の続きをNest Hubで再生できる。

  • Nest Hubに対応する音楽・動画・ニュースアプリの一部

“Hub”の名の通り、スマートホームのハブ機能も備え、インターネットに接続できるスピーカーやテレビなどの家電(スマートホームデバイス)のコントロールセンターとしても機能する。専用のダッシュボード「ホームビュー」では、タッチ操作で、ネットワークにつながっているスマートホームデバイスを一元管理できる。

本体は、7インチLCDディスプレイの背面に三角柱のスピーカーを付けたような形状。本体上部にアレイマイクを2基、本体背面にフルレンジスピーカーを搭載し、背面は専用に開発されたファブリックで覆われている。カメラは備えず、「カメラを置きたくない場所の設置に適している」という。また、周囲の光をを検知するセンサーも備え、使う場所の明るさに合わせて自動的に画面の輝度を調整できる。

通信はIEEE802.11b/g/n/ac準拠のWi-Fi、Bluetooth 5.0をサポート。 本体サイズはW178.5×D67.3×H118mm、重さは480g。電源は専用アダプタで、背面に電源ポートを搭載する。カラーはChalk、Charcoal、Aqua、Sandの4色。