Amazonの書籍・雑誌“読み放題”サービスは使えるのか

Kindleシリーズで楽しめるコンテンツについてもおさらいしておきましょう。現在Amazon.co.jpで販売されている書籍の中にも電子版を併売するコンテンツが増えています。Kindleのストアで取り扱っている電子書籍・電子雑誌は、Kindleの端末から直接購入ができます。

  • Kindle Unlimitedストアのフロントページ。パネルのタッチ操作への反応は悪くはないのですが、サクサクと探せる感覚があまりないため、読みたい本の検索はPCとの併用がおすすめです

Kindle Unlimitedは月額980円の定額制“読み放題”サービスです。読み放題と聞くとワクワクしてきますが、筆者がKindle Unlimitedを試した実感としては、音楽配信のAmazon Music Unlimitedや動画配信のAmazon Prime Videoに比べて、コンテンツの厚みが現状ではやや足りないように思いました。和書は12万冊、洋書は120万冊のアーカイブがあるそうですが、特にマンガはもっと新しい話題作を増やして欲しいところです。

もう一つのAmazonの“読み放題”サービスであるPrime Readingは、Amazonの有料サービス・プライム会員なら追加料金なしで、Kindle Unlimitedのタイトルの中から和書・洋書を合わせて数百冊が無料で楽しめます。Prime Readingのコンテンツも、Kindle端末に読みたい本をダウンロードしオフライン読書ができるので、取りあえずKindle Unlimitedに登録する前に試してみるのもよいかもしれません。Kindle Unlimitedも、30日間の無料体験ができます。

Kindleは読み放題アーカイブの検索機能がやや弱く、読みたい本を特に決めずに何となくKindle Unlimitedの対応書籍をふらふら探すことが難しい端末だと思います。だから筆者の場合はまずPCブラウザのKindleストアで面白そうな本を探して、「Kindle版」の表記があればKindleで名前検索をしてから端末にダウンロードしています。

  • 文字の表示。1~14の拡大ステップから「8」ぐらいに設定してみたところ。Paperwhiteよりも画素密度が低いとは言え、文字が読みにくく感じることはありませんでした

  • 明るい晴天の屋外でも見やすい表示。真っ暗な場所でも電子書籍が読めます

新Kindleは初めての電子書籍に最適

Kindleを使っていると、文字を拡大したり、ページをいっきに飛ばせる高速スクロールやハイライト、辞書機能など、デジタルデバイスならではの快適な読書体験の醍醐味が実感できます。

もちろん書籍にも装丁の美しさ、紙の温もりのある質感や読みたい所がすぐに探せる便利さなど、よいところが沢山あります。なるべく荷物を軽くしつつ、沢山の書籍を携えて出かけたい海外旅行の時にはKindleを出動させるなど、生活シーンに合わせた使い分けを賢く楽しみたいものです。

わずか1万円のデバイスで電子書籍入門ができる、新しいKindleはとても魅力的な電子書籍リーダーであると感じました。