さて、本製品を使い始めてまず驚くのが、ボディの軽さだ。
一般的にワイヤレスマウスと言えば、バッテリーを内蔵するため、有線マウスに比べて重量があり、それゆえ滑りやすいマウスパッドと組み合わせたり、底面にソールを貼るなど、動かしやすくするために一工夫が必要になることがある。しかし本製品はわずか80gと、有線マウスと遜色がない軽さで、そうした工夫をしなくても十分に動かしやすい。
ポインタも思い通りの位置でピタッと止まる。筆者は普段、実売数千円の有線ゲーミングマウスを仕事用に使用しているのだが、それと比べても明らかに精度が高く、使い始めてすぐに違いがわかる。本製品は1万円台後半の製品ということで、2~3000円クラスのマウスとの性能差はあって当然だが、数千円クラスの製品(しかも有線接続)と比べても明らかな差が感じられるのは、かなり衝撃的だ。
機能豊富なユーティリティ、Logicool Flowには非対応
ユーティリティについてもチェックしておこう。本製品は専用ユーティリティ「Logicoolゲーミングソフトウェア」を使うことで、各ボタンへの割り当てが行える。プロファイルは最大5つを切り替えて利用できる。これら設定はオンボードメモリに保存できるので、接続先のPCを変えてもそのまま使えるのが利点だ。
ボタンの割り当ては、「戻る」「進む」といった一般的な操作に加えて、DPIの切り替え、マルチメディア関連の操作など、選択肢は豊富だ。また任意のキーストロークの登録にも対応しており、Tabなどの特殊キーを含むコンビネーションについても問題なく登録できた。
さらに、マウスによる操作手順を記録してワンボタンで使えるようにするマルチキーマクロ機能にも対応するなど、自由度も非常に高い。このあたりは経験値の高いメーカーだけに、心配する必要はないだろう。ただし本製品はあくまでゲーミング用ということで、1台のマウスで複数のマシンを制御できる「Logicool Flow」には対応しない点には注意したい。
ボタンを押した回数をヒートマップで表示
このほか変わった機能としては、マウスのボタンを押した回数やプレス時間の統計を取れる機能が挙げられる。記録はセッションごとに行えるので、例えば特定のソフトウェアの起動中はこのキーをあまり使っていないので、別の割り当てに変えるといった具合に、操作の効率を向上させるのに使えるだろう。