ルネサス エレクトロニクスは2月14日、電力線通信規格であるG3-PLCに対応した同社のモデムソリューションに、ビルディングの制御信号の通信プロトコルである「KNXプロトコル」を実装したPoC(Proof of Concept)を開発したことを発表した。

今回のPoCとして開発されたG3-PLC用のPLCモデムソリューションは、ルネサスのOFDM PLCソフトウェアモデム「R9A06G037」、基本ソフトウェア(SSP)を含むRenesas Synergy S7マイコン、ならびに電力線ドライバとして機能するISL15102で構成されており、KNXのソフトウェアスタックとノウハウはTapko Technologiesより提供されたという。

ルネサスでは、同ソリューションを使用することにより、ユーザはG3-PLC通信網上で容易にKNXプロトコルを構築することができる上に、将来的に投入される予定のKNX IoTプロトコルへの移行もスムーズに行うことができると説明している。

なお、同PoCは、2019年2月26~28日に独ニュルンベルクで開催されるembedded worldの同社ブースに出展される予定のほか、2019年第3四半期から、実際に、このG3-PLC用PLCモデムソリューションにKNXプロトコルを実装したソリューションの提供を開始する予定としている。

  • G3-PLC+KNXプロトコル

    ビルディングオートメーションの実現に向けたG3-PLC上へのKNXプロトコルの実装イメージ