パナソニックは2月14日、フルサイズミラーレスカメラ「LUMIX S1R」（DC-S1R）、「LUMIX S1」（DC-S1）を発表した。2月1日に海外発表されていたが、日本でも正式発表となった。
写真左がLUMIX S1R、写真右がLUMIX S1。ボディはほとんど同じ。装着レンズは、レンズキットに同梱される「LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.」
各モデルとも、ボディ単体と、標準ズームレンズ「LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.」（S-R24105）をセットにした「Mキット」（DC-S1RMおよびDC-S1M）というラインナップで展開する。発売は3月23日、価格はオープン。推定市場価格（税別）は以下の通り。
- LUMIX S1Rボディ（DC-S1R）：464,000円前後
LUMIX S1R・Mキット（DC-S1RM）：576,000円前後
LUMIX S1ボディ（DC-S1）：314,000円前後
LUMIX S1・Mキット（DC-S1M）：426,000円前後
LUMIX S1R・S1は、2018年9月にドイツで開催されたカメラの祭典「Photokina（フォトキナ）」にて、開発が発表されていた製品。そこでは、ライカ、パナソニック、シグマの3社が手を組み、新しいフルサイズミラーレスのプラットフォーム「Lマウント」を発表したことも大きな話題となった。
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S1R・S1の主な見どころ
LUMIX S1R・S1（以下、S1R、S1）は両者ともフルサイズミラーレスカメラだが、スペック面における最大の違いはフルサイズCMOSセンサーの画素数。S1Rが有効4,730万画素、S1は有効2,420万画素だ。位置付けとしてはプロ向けのカメラで、S1Rが「究極の表現力を求めるプロ」、S1が「動画と静止画のハイブリッドクリエーター」となっている。S1Rは静止画を、S1は動画＋静止画を重視したスペックだ。
撮像素子のフルサイズCMOSセンサーは、両者ともローパスフィルターレス仕様。高速読み出しによって、4K/60pの動画記録や、ハイスピード動画（4Kで最大2倍スロー、フルHDで最大6倍スロー）の記録が可能だ。画像処理を担う「ヴィーナスエンジン」も、S1R・S1向けに新しくなった。S1の動画記録はHLG方式のHDRに対応するほか、有償で提供予定のソフトウェアによって、4:2:2の10bit動画記録とV-Logに対応できる。
S1R・S1のボディ内には、最大5.5段分の手ブレ補正機構を内蔵。対応レンズ側の手ブレ補正と連動制御する「Dual I.S. 2」システムによって、中望遠～望遠域でも最大6段分の手ブレ補正効果を実現する。ファインダーは有機ELのLVF（ライブビューファインダー）で、画素数は約576万、アスペクト比は4:3だ。背面の3.2型液晶モニターは3軸チルト・タッチ対応、画素数は約210万、アスペクト比は3:2となる。
記録メディアは、XQDカード、またはSDHC/SDXCメモリーカード。ボディは2スロット装備で、スロット1がXQDカード、スロット2がUHS-I/UHS-IIおよびスピードクラス3（U3）のSDHC/SDXCメモリーカードとなる。
ボディは大きく重いが、これはプロ向けとしての剛性や耐久性、ボタン配置などによる操作性、構えやすくすることによる使い勝手を重視した結果だとしている。S1R・S1とも、本体サイズは約W148.9×H110×D96.7mm、重さ（SDメモリーカードを1枚、バッテリー込み）はS1Rが約898g、S1が約899g。使用時は、これにレンズの重さが加わる。
システムとオプション
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S1R・S1のシステム
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左がシャッターリモコン「DMW-RS2」、右がアイカップ「DMW-EC6」（付属）
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左がDCカプラー「DMW-DCC16」、右がバッテリーグリップ「DMW-BGS1」
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左がバッテリーパック「DMW-BLJ31」（付属）、右がバッテリーチャージャー「DMW-BTC14」（付属）
オプション類は3月23日の発売、価格はオープン、推定市場価格（税別）は以下の通り。
- バッテリーパック「DMW-BLJ31」：9,000円前後
- バッテリーチャージャー「DMW-BTC14」 : 13,000円前後
- バッテリーグリップ「DMW-BGS1」：35,000円前後
- シャッターリモコン「DMW-RS2」：7,000円前後
- アイカップ「DMW-EC6」：3,500円前後
- DCカプラー「DMW-DCC16」：5,000円前後
