インターネットイニシアティブ(IIJ)は1月28日、法人向けデータ通信サービス「IIJモバイルサービス/タイプI」のオプションとして、「パケットシェアワイドオプション」の提供を開始した。オプションの加入料金は無料。

IIJモバイルサービス/タイプIとは、NTTドコモの回線を利用したフルMVNOサービス。IIJでは、SIMを開通(アクティブ)と中断(サスペンド)で自由に設定できる「SIMライフサイクル管理」を提供しており、たとえば法人がSIMを組み込んだ製品を製造・販売するとき、製品の出荷から販売までの在庫期間はSIMをサスペンドにしておき、ユーザーが製品を起動したタイミングでSIMをアクティブにするといったことが可能だ。

法人がパケットシェアワイドオプションに加入すると、IIJモバイルサービスのタイプIで設定したデータ通信量を、IIJモバイルサービスのタイプD(NTTドコモの3G/LTE回線)とタイプK(auの4G LTE回線)で共有できる。たとえば通信障害や災害時のバックアップ回線といった用途で、フルMVNOのタイプIと、au回線のタイプKの2種類を契約している場合などで、効率的にデータ通信量を使える。

なお、IIJモバイルサービス/タイプIで設定したデータ通信量をオーバーしたあとは、タイプD、タイプKの回線ともに、IIJモバイルサービス/タイプIでの契約に基づき、通信制御(通信停止、低速、従量課金のうちいずれか)が課される。

  • 「パケットシェアワイドオプション」のイメージ

    IIJモバイルサービス/タイプIで提供する「パケットシェアワイドオプション」のイメージ