キーボードユニットにはバッテリを搭載し、切り離した状態でもワイヤレスキーボードとして使用できるモデルと、バッテリのないモデルの2種類(それぞれ日本語配列、英語配列あり)が用意されています。
前者の場合、タブレットとあわせた総重量は約1.209kg~。後者だと110gほど軽く、総重量は約1.099kg~。今回レビュー用に借りたのは前者かつ、高性能モデル「VAIO A12 ALL BLACK EDITION」ですが、正直なところ重さについてはまったく負担に感じませんでした。昨今の狭額縁クラムシェルPCと比較すると、12.5インチのディスプレイサイズの割にはちょっと重いかなと思わなくもないですが、タブレットだけの重さは約607g~622g(ストレージなどの構成によって変化)。長時間片手で持っていると疲れるかもしれないけど、重いと感じるほどではないという印象です。
このほか、カスタム選択可能なスペックとして、CPUには第8世代Coreプロセッサを採用。Core i7/i5/m3またはCeleronが選択できますが、「VAIO A12 ALL BLACK EDITION」ではCore i7のみとなっています。
ストレージはPCI接続の第三世代ハイスピードSSDで1TB/512GB/256GBまたはSATA接続256GB、メモリはLPDDR3の4GB/8GB/16GBから選択可能。ほかにワイヤレスWAN搭載や指紋&顔認証対応、リアカメラの有無なども選択できるようになっています。
システム情報とWIN SCORE SHARE、CrystalDiskMarkの結果は下記の通り。試用機のストレージはサムスンPCIe NVMe M.2対応SSD(1TB)を使っており、シーケンシャルリードは驚異の3,293MB/sを叩き出しました。「ALL BLACK EDITION」ならではの爆速です。
モバイルバッテリで充電できる安心感
メーカー発表のバッテリ駆動時間は、タブレット使用時が約7.7~8.5時間、バッテリなしキーボードユニット使用時が約 7.4~8.1時間で、バッテリ搭載のキーボードユニット接続時は約14.4~15時間。
BBenchを使って計測したところ、バッテリ残量5%までタブレット使用時は約4時間56分、バッテリ搭載のキーボードユニット接続時は約9時間02分でした。
実際に途中で充電せず約2日間持ち歩きましたが、ノマドでWEBをチェックしたりメールを返信したり、ちょこっと原稿を書いたりするくらいの使い方なら、バッテリ切れで困ることはありませんでした。
ちなみにバッテリ搭載のキーボードユニット接続時、バッテリを充電するのはタブレットから、消費するのはキーボードユニットからという工夫もされています。付属のACアダプターを使用した場合の満充電までの時間は約3時間ですが、タブレットにはUSB type-C PD対応のコネクタもあり、いざとなったらモバイルバッテリからも充電できる安心感もあります。