Microsoftは米国時間2018年12月17日、Windows 10、Office 365、Enterprise Mobility+Securityで構成されたMicrosoft 365に関する今月のアップデート情報を公式ブログで報告した。

Office 365に関しては、Microsoft PowerPointにAI(人工知能)を活用して話者の音声を字幕化する機能を2019年1月からWindows版、macOS版、Online版に展開するという。対応言語は日本語を含む12言語、テキスト言語は60以上をサポートする。

  • 話者の音声を字幕化する機能がPowerPointに加わる(すべて公式ブログより抜粋)

    話者の音声を字幕化する機能がPowerPointに加わる(すべて公式ブログより抜粋)

Word OnlineはMicrosoft Graphを利用して組織固有の頭文字を定義する機能が加わる。記事では<Review>タブの<Acronyms>ボタンが存在するが、日本語環境では執筆時点で未実装だった。

  • Word Onlineには書類内容を分析して、頭文字の提案を行う機能が加わる

    Word Onlineには書類内容を分析して、頭文字の提案を行う機能が加わる

また、PowerPointには<Reuse Slides>ボタンが加わり、既存スライドの再利用が2019年1月から可能になる。Microsoftの説明によれば、こちらもAIを利用しており、右ペインに現れる提案からスライドを挿入できるという。

  • 既存スライドの再利用機能が新たに加わるPowerPoint

    既存スライドの再利用機能が新たに加わるPowerPoint

iOS版Outlookは外観を大きく刷新し、macOS版Office 365はダークモードのサポートとUIの刷新を加えた。Microsoftの説明によれば、macOS版Office 365の適用は数週間かけて行われる。

  • ダークモードをサポートしたmacOS版Office 365

    ダークモードをサポートしたmacOS版Office 365

その他の変更点として、予約システムなどに用いるMicrosoft Bookingsのモバイルアプリ版を改善。Microsoft TeamsやSkype for Businessなどとの統合で使い勝手が向上した。そのMicrosoft TeamsにはPowerShellコマンドレットを通じて、チームの管理を可能にするAPIのサポート。Yammerグループにアップロードしたファイルは、SharePointに保存されるといった変更が加わっている。

阿久津良和(Cactus)