さて本製品最大の売りはなんと言ってもパフォーマンス。早速ベンチマークを見てみましょう。今回は「AnTuTu Benchmark」を、「Xモード」のオンオフ、外付けクーラーユニット「AeroActive Coller」の装着・未装着を組み合わせた4パターンで実施してみました。ちなみに「Xモード」は、バックグラウンドメモリの解放、メモリ消費防止や、ゲームアプリパフォーマンスを向上させるモードの呼び名です。

  • Xモードは、バックグラウンドメモリの解放、メモリ消費防止や、ゲームアプリパフォーマンスを向上させるモード。管理アプリ「Game Center」やクイック設定から切り替えられるほか、ゲームごとのプロファイルに設定しておくことで起動時に自動適用させられます

  • 本体背面に装着する外付けクーラーユニット「AeroActive Coller」。CPUの温度を最大47%下げられると謳われています

最も高いスコアを期待できる「Xモードあり、AeroActive Coolerあり」という条件で、トータルスコアは「299006」を記録しました。これは記事掲載時点(11月25日)のAnTuTu Benchmarkのランキングで2位に入るスコアです。1位の「HUAWEI Mate 20 Pro」には「10622」差がつけられてはいますが、ROG PhoneがAndroidスマホのなかで最上位クラスのパフォーマンスを備えていることは間違いありません。

その一方で、AeroActive Coolerのありなしでは約1万のスコア差がついたものの、Xモードのありなしは計測誤差レベルの違いしか見られませんでした。今回はベンチマーク実行前にほかのアプリをすべて終了したのですが、手動でメモリを解放した場合には、Xモードを有効にしてもパフォーマンスがさらに向上することはないようです。

■Xモード、AeroActive Coolerの効果をチェック
Xモードあり Xモードなし
  AeroActive Coolerあり AeroActive Coolerなし AeroActive Coolerあり AeroActive Coolerなし
1回目 295291 292459 294379 288719
2回目 299006 286321 298672 288529
3回目 296875 283281 298208 285577
平均 297057 287354 297086 287608
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  • Xモードあり、AeroActive Coolerありという条件で「299006」を記録!

超音波タッチセンサーの「AirTrigger」が便利すぎ

パフォーマンス以上に気に入ったのが超音波タッチセンサー「AirTrigger」。横持ちしたときに、人差し指の位置の側面をタップすると、いわゆる「L1」、「R1」の物理ボタンの代わりに機能するのですが、画面上の好きな位置のタップ操作に割り当てられるんですね。

  • 指が当たっているところがタッチセンサー「AirTriger」部分。一瞬のタイムラグが生死を分ける操作をAirTriggerに割り当てておくと、確実に勝率が上がります

にわか「PUBG mobile」プレイヤーのワタシは画面操作だけだと誤射して場所バレしたり、逆に撃とう焦ったらしゃがんじゃったりしていたのですが、ROG Phoneでプレイするようになってから、かなり「キル数」が向上しました。

タブレット端末の大画面プレイと、AirTriggerの直感的操作のどちらを選ぶかは悩ましいところですが、数日試行錯誤したうえの現時点の結論としては、ROG Phoneプラス「ハズキルーペ」が現時点で個人的ベスト装備だと判断しています。

  • タブレット端末との画面サイズの差は1.6倍のハズキルーペで埋めています。1.85倍もほしくなりました

実は、AirTriggerってゲームアプリ以外でも使えるんですよね。たとえば、プリインストールの「カメラ」アプリはゲームプロファイルに現れないので利用できませんが、サードパーティー製カメラアプリなら、AirTriggerをカメラ切り替えやシャッターなどに設定可能。アイデア次第で応用範囲が広がりそうです。

  • 「L1」をカメラ切り替え、「R1」をシャッターに設定。より直感的、かつ素早くカメラを操作可能となります