米AMDは米国時間の11月6日、サンフランシスコで「Next Horizon」と称したイベントを開催し、ここで同社の7nmプロセスを利用した次期製品に関する詳細を発表した(Photo00,01)。

このイベント、AMDにしては珍しく完全にNDA(秘密保持契約)なし、ということで筆者も基調講演中にいくつかMentionを行っている。詳細は改めるとして、まずは要点だけかいつまんでご紹介したい。

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    Photo00:"Z"に色違いで"7"をかぶせてあるという小細工は、説明されるまで気がつかなかった

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    Photo01:左がEPYC 7nm、右がVega 7nmである(どちらもCG)

既存のEPYCの話であるが、同日よりAmazon AWSでR Instanceが提供され、ここでEPYCベースのサーバが利用されることが発表となった(Photo02)。

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    Photo02:これは汎用のCompute Instance

ついで7nm製品について。まずZen2コアは7nmを利用することで、トランジスタ密度を2倍に、同じ性能なら消費電力半分、同じ消費電力なら性能を1.25倍にできる(Photo03)とした。その上で、IPC Improvement(Photo04)やFPU性能の強化(Photo05)といったアーキテクチャ強化も行われ、さらに新しいトポロジーとなった(Photo06)。

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    Photo03:ファウンダリがGlobalFoundriesからTSMCに移っている関係で、単にプロセスノードが違うから、というだけではないのだろうが……

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    Photo04:詳細は後日

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    Photo05:256bit化が行われた

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    Photo06:これも詳細は後日

会場ではRomeプロセッサ(開発コードネーム)のSampleも示された(Photo07,08)が、I/Oチップの周辺に8コアのダイが8つつながるという構成になっている。ちなみに会場では、Romeの1プロセッサについて、Xeon Platium 8180Mの2プロセッサ、およびEPYC 7601の2プロセッサと同等以上の浮動小数点演算性能を出すというデモも行われた。

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    Photo07:これはMechanical Sampleか、Work Sampleかと確認したところ、Work Sampleとのこと

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    Photo08:チップコンデンサの数が現行のEPYCとかと大差ないあたりがすごい

次にグラフィックスのVega。7nmプロセスを利用したVega 20を搭載したRadeon Instinct MI60/MI50が、今年中に出荷を開始(MI50は2019年第1四半期)されることをアナウンスした。Vega 20はNCUを64個内蔵し(Photo09)、32GBのHBM2メモリを搭載する(Photo10)。

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    Photo09:NCUの1個あたり、64個のシェーダを内蔵するので、トータルで4096シェーダ構成。DGEMMで6.717TFLOPSをたたき出すとされる(現行のRadeon Instinct MI25は0.763TFLOPS)

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    Photo10:HBM2の転送速度は2Gbps/pinで、トータル100GB/secの帯域

また新たに、GPU間の接続にInfinity Fabricをサポートした(Photo11)。性能は、競合と目されるNVIDIAのTesla V100と同等以上とされる(Photo12,13)。実物は想像よりも軽かった(Photo14~16)。

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    Photo11:InfinityFabricはRing Bus構成となる

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    Photo12・13:Tesla V100との比較。まぁ同等以上になったとして差し支えないレベル

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    Photo14:これはCGである

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    Photo15:持ってみると意外に軽かった。ヒートシンクがそれほど重くない(=発熱がそう大きくない)ためだろうか?

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    Photo16:裏面はこんな感じ。補助電源コネクタは8pin+6pinであった

ということでまずは第一報を。詳細は改めてレポートしたい。