Microsoftは米国時間2018年12月13日午前9時から1時間、Windows 10 AMAを開催する。このAMAとは「Ask Microsoft Anything(Microsoftに何でも聞いて)」というWebを使うイベント。公式ブログによれば、Windows 10はもちろん、Window Defender ATP、System Center Configuration Manager、Microsoft Intune、Microsoft Edge、Microsoft 365チームのエンジニア、およびプロダクトマネージャーが参加するという。当初は2018年11月1日開催を予定していたのだが、延期となっていた。Windows 10 バージョン1809(October 2018 Update)のバグが影響したのかも知れない。

話をAMAに戻すと、掲示板の一種であるRedditには、「Ask Me Anything(私に何でも聞いて)」と著名人がスレッドを立てて、投稿者からの質問に答える文化がある。Microsoftの共同創業者であるBill Gates氏や、Barack Obama(オバマ)前大統領が登場したことでも有名だが、Microsoftはコミュニティとの関係性向上を目的に、今回のWindows 10 AMAを開催するのだろう。

ただし、この試みは初めてではない。今回の会場として使われるWebページを見れば一目瞭然だが、Windows 10 バージョン1803のリリースに合わせて、今年(2018年)5月22日に開催済み。同年6月26日には、Windows Insider Program参加者向けにも開催した。

  • 前回開催したWindows 10 AMAの様子。現在もリンク先から閲覧できる

各AMAではユニークな質問が多数投稿されている。例えば「Setsはいつ使用可能になる?」という質問には、「2017年11月の発表時と同じく、我々はSetsついて学び続けている。すべてのユーザーがSetsを利用可能になる時期は未定だ」(Blair Glennon氏)と回答。

また、「Windows 10のアップデートを適用した妻のデスクトップPCが壊れてしまった。最終的にWindows 10をクリーンインストールしたが、私のPCでも発生するだろうか」という質問に、Microsoftは謝罪とともに「残念ながら再び発生するか判断する十分な情報がない」(Joe Lurie氏)と返答している。

個人的な感想だが、後者に関しては「何もしていないのに壊れた」という妻や子どもたちの話を聞くようで、Microsoftの担当者に同情する。このほかにも、Windowsフィードバックの改善提案や、CHM(HTML Helpファイル)の復活を望む声が寄せられていた。

Windows 10 AMAの開催時間は太平洋標準時を用いているため、日本は2018年12月13日午前3時となる。夜半かつ英語圏とあってハードルは高いものの、Windows 10に関する疑問やMicrosoftへの意見を持っている方は、参加してみてはいかがだろうか。Windows 10 AMA終了後のWebページは読み取り専用となり、3日以内に要約コメントが掲載される予定なので、後から時間を見つけてご覧になってもいいだろう。

蛇足だが、Windows 10 AMAを12月に開催するということは、Windows 10 バージョン1809のWindows Update再配布も、それまでには始まるはずだ。

阿久津良和(Cactus)