個人のやりとりがメールからチャット、つまりLINEに移行した現在、ビジネスの連絡もLINEのようにスピーディーかつ手軽に済ませたいところですよね。とはいえ、LINEはプライベート感の強いツール。「上司にアカウントを教えたくない」と考える人も少なくありません。そこで、有料のビジネス版LINE「LINE WORKS」はいかがでしょうか。LINEとは別のサービスなので、すぐに使えるかというと難しいかもしれません。本記事でLINE WORKSでできることや使い方をご紹介するので、導入検討の材料にしてください。
LINE WORKSでできること
LINE WORKSとは、ワークスモバイルジャパン社が提供するビジネスチャットサービスで、2016年10月からLINEと事業提携を結んでいます。個人のLINEアカウントとは別のアカウントを作って顧客とLINEのやりとりができること、LINEのようなチャットで社員同士が連絡できるのが特徴です。
料金プランは月額360円の「ライトプラン」(年間プランではひと月あたり300円)、600円の「ベーシックプラン」(年間プランではひと月あたり500円)、1,200円の「プレミアムプラン」(年間プランではひと月あたり1,000円)の3つで、それぞれ使える機能が異なります。2018年11月30日までは、無料の「フリープラン」も用意されており、特別プランでもトークやビデオ通話、ホーム画面などを利用できます。
LINE WORKSで使える機能は、トーク、ホーム(掲示板)、カレンダー、アンケート、アドレス帳、メール、Drive(ファイル管理)、Botです。
トークでは、1対1またはグループでメッセージを交わせます。ファイル共有や、LINEキャラクターのスタンプ、画像を送ることも可能。無料通話やビデオ通話も使えます。基本は社内でのやりとりですが、顧客のサポートや取引先との連絡にも活用できます。
LINE WORKSのホーム画面では、社内や部署で共有したい内容を投稿できます。誰が投稿を読んだか、既読の数で確認できるので、連絡漏れの不安はありません。
カレンダーでは、自分のスケジュール登録だけでなく、部署のメンバーの予定も参照できます。出張に同行するメンバーの予定をこちらから登録したり、会議に出席するメンバーの空きスケジュールを探して登録したりすることも可能です。
アンケートは会食の日程調整、イベントの出欠確認などの機能が用意されています。Drive機能では、1人あたり1TBのストレージが付与されるため、色々と便利に使えそうですね。
LINE WORKSにアカウントを作成する
LINE WORKSは、iOS、Android、Windows、macOSなどに対応します。スマホだけでも運用できますが、パソコン版の方が機能は豊富です。
LINE WORKSアプリをインストールし、「アカウント作成」をタップ。はじめに管理者アカウントを作成するので、「LINE WORKSをはじめる」を選び、携帯番号の認証を行います。つぎにテナント名(企業や団体名)を入力し、「次へ」を押しアカウントを作成します。
会社のメールアドレスからIDを作る場合は「LINE WORKSのID / パスワード作成」、自分のLINEアカウントから作成する場合は「LINEアカウントではじめる」を選択します。LINEアカウントから作成すると、LINE WORKSのアカウントと自分のLINEアカウントを連携できます。
自分のLINEアカウントと連携させておくと、LINE WORKSのアカウントから自分のLINEアカウントの友だちへメッセージを送信できます(非管理者の場合、管理者の許可が必要)。
LINE WORKSに招待する
テナントを作ったら、QRコード、LINE、SMS、メールなどでメンバーを招待します。管理者はLINE WORKSで「新規メンバー招待」から、「招待用リンクの作成」を押します。共有の方法を選んで、メンバーを招待しましょう。
メンバーは送られてきたテナントの認証キーを入力したあと、自分のアカウントを作成し、管理者たちと繋がります。携帯番号の認証は必要ありません。
LINE WORKSでメッセージを送る
LINE WORKSのトーク画面から、メッセ―ジを送れます。トーク画面の右下にある「+」から、メッセージを送りたい相手にチェックを付け(複数選択も可)、「OK」をタップします。あとはメッセージを入力して送るだけです。相手が読むと、LINEと同じように既読が付きます。
LINE WORKSでホームに投稿する
テナントのメンバー全員に知らせたいメッセージは「ホーム」に投稿しましょう。ホームとは、LINE WORKSで掲示板の役割を担う機能です。掲示板は「お知らせ」「自由掲示板」「ニュース、情報共有」の中から選べます。
「ホーム」で「+」ボタンを選び、「掲示板を選択」し、掲示板に投稿したい内容を書き込み、「保存」します。するとホームに書き込んだ内容が投稿されます。