モトローラ・モビリティ・ジャパンが、ガジェットを合体できる約6インチのSIMフリー端末「moto z3 play」を発表しました。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3キャリアのネットワークに対応しています。発売日は10月13日、直販サイト「motoストア」での価格は税別56,800円となっています。
どこが変わった? moto z3 play
moto zシリーズといえば、moto modsと呼ばれる「拡張モジュール」を追加していけるのが最大の特長。その時々の用途に応じて、ズームカメラ、360度カメラ、プロジェクター、ゲームコントローラ、小型プリンター、大容量バッテリーなどを自由に、スマホの背面にくっつけて機能を拡張できます。
まずはmoto z3 playの概要から。従来モデルのmoto z2 playが発売されたのは2017年6月。1年4カ月を経て発売されるファン待望の後継モデルは、ディスプレイサイズが5.5インチから6.01インチに大きくなりました。画面のアスペクト比は18:9で、最近のグローバル端末のトレンドになっている縦長デザインを踏襲しています。
本体サイズはタテ・ヨコともに、前機種とほとんど変わりません。サイズが変われば、既発売のmoto modsが使えなくなってしまうからです。前機種と比較してベゼルが狭くなった分、画面のインチ数が拡大したというわけです。
「moto z2 playを今風にアップデートしたのがmoto z3 play」ともいえそうです。背面に備えるデュアルカメラも、そのひとつ。機能としては、3Dデプスセンサー(深度)による背景のぼかしが可能になっています。
カットアウト(背景の置き換え)機能では、人物の写真と背景を置き換える、いわゆる合成写真のような編集が楽しめます。このほか写真の一部だけが動く「シネマグラフ」という新機能も追加されました。例えば駅のホームで撮影すれば、ホームにいる人たちは静止しているのに、電車だけが動く、というような動画を撮影できます。
moto zシリーズはmoto modsを装着する関係上、背面には指紋認証センサーを配置できません。そこでmoto z3 playでは、側面に指紋認証センサーを搭載しました。他社の端末では、過去にXperia Z5などがこの仕様でした。スマホを手に持ったときに、自然と指紋が認証されるような位置にセンサーがあるため、使い勝手はよさそうです。
これも流行のひとつですが、moto z3 playでもイヤホンジャックが廃止された点は覚えておきたいところ。パッケージには、moto z3 play本体のUSB Type-Cコネクタをイヤホンジャックに変換するケーブルが同梱されます。
便利な「Motoアクション機能」もこれまで通り。電話を持ち上げて画面を見てロック解除、3本指でスクリーンショット、手首をひねってカメラを起動、電話を下向きにして着信音の無音化、振り下ろしたときにライトを点灯、といったアクションが用意されています。
moto modsで遊びたい!
moto modsの各モジュールは、moto z3 playの背面に近づけるとマグネットでカチャっと装着され、スマホ側でも自動認識されます。
例えば、ハッセルブラッドの「Hasselblad True Zoom」などは、ぜひとも試してみたいモジュール。なんと、光学10倍ズームが利用可能になるのです。もちろん撮影した写真は、すぐにSNSへ投稿できます。デジカメとスマホを一体化できるmoto z3 playなら、SNS映えする印象的な写真がたくさん撮れそうです。
moto zシリーズの肝となる、moto modsの各モジュール。発表会でスピーチしたモトローラ・モビリティ・ジャパンのダニー・アダモポウロス社長は、moto modsの展開について「日本市場における製品群も、引き続きリフレッシュしていきたい」と話していました。次はどんなmoto modsが出るのか、期待が高まります。
海外では、従来のLTE端末(moto mods対応スマホ)に装着するだけで、5Gネットワークが使えるようになる「5G moto mods」のコンセプトが発表されています。日本の消費者向けに、フルセグが視聴できる「テレビ moto mods」なども需要があることでしょう。今回、シリーズ最新機種のmoto z3 playが発売されることで、国内市場でもモトローラ人気が再燃しそうな予感です。