説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iPhoneでいつ/どこにいたか確認できますか?』という質問に答えます。
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自分がいつ/どこにいたかをiPhoneで確認できるかどうか、という意味のご質問でしょうか? はい、初期設定のままiPhoneを使い続けているのであれば、いつ/どこにいたかの情報をある程度の期間さかのぼることが可能です。
iPhoneには、衛星測位システム(GPS)やWi-Fiアクセスポイントおよび携帯電話基地局から得られる情報を利用し現在位置を測定する「位置情報サービス」が用意されています。このサービスは、アプリからの要求により緯度/経度などの情報を戻すほか、システムの設定に従い任意のタイミングで現在位置と時刻を記録します。
いつ/どこにいたかを後から調べるには、後者の情報を利用します。『設定』→「プライバシー」→「位置情報サービス」の順に画面を開き、ずらりと並んだインストール済アプリごとの位置情報利用許可スイッチの最下部にある「システムサービス」をタップしましょう。現れた画面にある「利用頻度の高い場所」をタップすると、最近訪れた場所のリストがずらりと表示されます。
表示された項目をタップすると、何月何日の何時頃にその場所にいたか、iPhoneを使い始めてから(位置情報サービスが有効になってから)何回その場所を訪ねたか、およその情報を確認できます。乗り換えに使っただけの駅など、滞在時間が短い場所は表示されませんが、半径数百メートルの範囲で合計十数分ほど滞在すれば表示されるようです(Appleは明確な基準を示していません)。
このようにプライベートな情報が容易に表示されては問題があるため、利用頻度の高い場所を表示するためにはFace IDやTouch IDによる本人確認が行われます。データは交通情報サービスや写真の位置情報関連機能に活用されていますが、暗号化されているため本人確認なしに外部へ流出することはありません。