「排せつ臭」にも効果的

Xシリーズでもうひとつの特徴は、昨年(2017年)から搭載された「プラズマクラスターNEXT」です。プラズマクラスターとは、シャープ独自のイオンによる空気浄化技術。プラズマクラスターNEXTは、従来「高濃度」といわれてきた「プラズマクラスター25000」の約2倍となる、1立方センチメートルあたり約50,000個のイオンを発生させます。さらに強力な消臭、除菌、除電効果が得られるといいます。

プラズマクラスターNEXTは「付着排せつ臭」にまで効果があるということなので、介護中の家庭や、ペットを飼っている家庭にはありがたい存在となるかもしれません。

このほか、ロングパネルによる気流制御も健在。大きなパネルが冷房時は上向きに、暖房時は下向きに開くことで、暖かい空気はしっかり足元へ、冷たい空気は天井に沿って上から降り注ぐように送れます。ルーバーやダストボックスは着脱可能。プラズマクラスターでエアコン内部のカビを抑制できるほか、ドレン水(空気が熱を失って凝縮した水)で熱交換器についた汚れを浮かせて洗い流す機能など、清潔性の高さも魅力です。

  • シャープ

    大きなパネルで気流を制御。暖かい空気は足元に向けて、冷たい空気は天井に向けて吹き分けます

  • シャープ

    フィルターはもちろん、ロングパネルやルーバーなどは外して洗えます

購入後も進化する

エアコンをより省エネに使おうとすると、「少し寒いけど暖房のパワーは上げない」「暑いけれど、冷房の設定温度は下げない」など、どうしてもユーザーがガマンせざるを得ません。ところが、COCORO AIRはユーザーの生活パターンや部屋性能などを学習することで、最小限のパワーで効率良く運転できます。AIoTの学習結果を省エネに利用するというのは面白いと思いました。

ちなみに、COCORO AIRはクラウド上のAIなので、発売後もアップデートでより便利な機能を追加できるそう。「買い換えないでも、新しい機能を追加できる」エアコンだともいえます。購入後も勝手にエアコンが進化するのは、ちょっと嬉しいものです。