従来製品では、スマホアプリ「どこでもディーガ」と連携することで、外出先でも録画番組が楽しめるなど、ブルーレイディスクレコーダーの枠にとらわれない使い勝手が好評でした。そうした機能を受け継ぎつつ、新製品では“家族とつながる”部分がさらに強化されています。具体的に見ていきましょう。
例えば、おうちクラウドDIGAが設置された「離れて暮らす両親」のリビングに、こちら側のスマホなどから写真や動画を届けることができます。両親宅のおうちクラウドDIGAは、写真や動画を受信すると、LEDが光って通知します。
両親が写真や動画を閲覧すると、送信側のスマホに通知が届きます。「子どもの写真や動画を送りたいけれど、両親はガラケーだし、パソコンも使えないし……」といったシチュエーションでも、大いに活躍してくれそうです。
パナソニックでは、家族みんなで利用するスマホのファイル保管場所、としての使い方も提案します。スマホで写真や動画を撮っていると、気がついたらスマホのストレージ容量が足りなくなっているものですよね。
そこで、スマホ側の写真や動画を、おうちクラウドDIGAへと移動させておくわけです。おうちクラウドDIGAにはWi-Fi経由でアクセスでき、外出先からいつでも写真や動画を閲覧することが可能です。
パナソニックの担当者は、「プライベートの写真となると、既存のクラウドサービスにアップロードすることをためらうケースもあります。大切な写真や動画は、家庭内に留めておきたいと考える人は多いのです。そんなとき、おうちクラウドDIGAに移動させれば、セキュリティと利便性の両方を担保できます。お金を銀行に預けず、タンス預金にしておく感覚ですね」と話します。
1人で数十GBを利用するとして、家族4人で利用しても百GB前後。HDDの容量には、まだまだ余裕があります。
このほか、デジカメの写真や動画も、おうちクラウドDIGAへと簡単に取り込めるように工夫されています。旅行でムービーを撮影、でもパソコンに移すのは面倒……。そんなとき、ムービーカメラとおうちクラウドDIGAをUSBケーブルでつないで、おうちクラウドDIGAの「取込」ボタンを押すだけで、自動でコピーが完了。
その後はブルーレイディスクに焼き増しするのも簡単です。テレビ画面で確認してリモコンで操作して、といった操作から解放されるため、機械が苦手な人でも便利に使えそうです。
パナソニック コンシューマーマーケティング ジャパン本部の宮地晋治氏は「これまで録画機というと、スペックを比較してお父さんが選ぶ製品でした。でも今回のおうちクラウドDIGAは、スマホを使うすべて世代がターゲット。レコーダーの置かれるリビングを想定して、カラーもデザインも“現代の家族”に沿うものに一新しました」と説明。今後の製品展開にも自信をのぞかせます。