説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『LINEで「ライブフォト」を送信できる?』という質問に答えます。

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はい、5月末配布開始のバージョン8.7.0から、LINEのトークルームで「ライブフォト(Live Photos)」を送受信できるようになりました。扱いには若干の知識が必要ですから、順を追って説明してみましょう。

ライブフォトとは、iOS 9以降/iPhone 6s以降のiPhoneでサポートされている画像フォーマットの一種で、静止画像にくわえシャッターを切る前後1.5秒の映像/音声が含まれています。

このライブフォトは、iOS 9以降が動作するiPhone/iPad、またはOS X El Caitan(v10.11.4)以降のMacなど一部のパソコンで再生できます。iPhone/iPad同士であれば、Air Dropを利用してワイヤレス伝送できますから、従来の静止画と変わらない感覚で扱うことが可能です。しかし、対応機種以外へ送信すると動画/音声部分が失われただのJPEG画像になってしまう、という扱いにコツが必要な存在でもあります。

LINEでの扱いかたですが、トークルームで写真を指定するところまでは同じですが、「画面左下のORIGINALボタンをタップして緑色の状態」(写真をオリジナルの解像度で送信するモード)にしたうえで、「左隅に二重丸がある写真(通常の写真には表示されない)」を選ぶことがポイントです。こうして指定した写真が、ライブフォトとしての体裁を保ったまま相手のもとに届きます。

ただし、相手がAndroid端末などライブフォトをサポートしない環境で受信した場合には、通常の写真として扱われます。送信する写真を選ぶとき、画面左下のORIGINALボタンを緑色に切り替えないまま送信しても、ライブフォトの体裁が失われたJPEG画像で相手に届いてしまいます。送信する前に、しっかり確認しておきましょう。

  • LINEで「ライブフォト」を送信する場合は、最新バージョンに更新したうえで「オリジナル」モードに切り替えます