京セラは、消費電力を抑えて遠距離通信を実現するIoT向けの通信方式「LPWA」(Low Power Wide Area)のひとつである「LTE Cat.M1」に対応し、日本におけるアマゾンウェブサービス(以下 AWS)の「AWS IoT 1-Click」サービスにも対応したボタンデバイス「LTE-Mボタン」の製品化を発表した。
このLTE-Mボタンは、幅広い通信エリアをカバーし、初期設定の際に通信設定の必要がなく、ボタンひとつという単機能の特長を活かして簡単に使い始めることができるのが特長だ。例えば、サービス業や設備管理業での顧客からの注文やサポート依頼、製造業におけるライン機材の点検結果の報告、高齢者の介護スタッフとの簡便な連絡手段に適している。
京セラによれば、日本における「LTE Cat.M1」およびAWSの「AWS IoT 1-Click」サービスに対応したボタンデバイスとしては、日本初とのことだ。また、同製品はソラコムから「SORACOM LTE-M Button powered by AWS」として、本年度下期に発売予定となっている。
なお、同製品のサイズは約97×33×13.7mm、重量は約49g、電源は単4アルカリ乾電池×2本、対応通信規格はLTE Cat.M1(LTE-M)、アンテナは内蔵型、SIMはeSIMとなっている。
ちなみに「AWS IoT 1-Click」とは、AWSが提供する、アクションを実行する AWS Lambda 関数をシンプルなデバイスでトリガーできるようにするサービスのこと。