コマースをリデザインする
LINEからオンラインで買い物が楽しめる「LINEショッピング」には新たに、商品名が分からなくても画像検索で好みの商品を見つけられる「ショッピングレンズ」機能が追加されました。6月28日からサービスを提供開始しています。
例えば「黄色いノースリーブが欲しい」というようなとき、頭の中では「肩口がレースで、襟元は丸首になっていて...」といったイメージを思い浮かべたとしても、キーワード検索ではなかなか思うような商品がヒットしません。そんなとき、アプリから写真や画像をアップすることで、LINEショッピングで展開している6,000万点超の商品群から似た商品を見つけられるというわけです。
LINEでO2O事業を担当する藤井英雄氏によれば、アンケート調査ではオンラインショップを利用する10代~50代の女性の9割が、好みの商品が見つけられずに困った経験があると回答しているそう。「このサービスなら、ファッション雑誌やSNSをスクリーンショット撮影した画像からも検索できる」と有用性をアピールします。
旅行がさらに身近になる「LINEトラベル」も、6月28日からスタートしました。LINEアプリの中で、「JTB」「エクスペディア」など国内・海外の250以上の人気サイトから、ホテル、ツアー、航空券を検索・比較・予約可能です(航空券比較は10月に、国内外のパッケージツアー比較は12月に対応予定)。
藤井氏は「友だちとLINEでトークしながら、旅行の計画を立てられる。旅行中には現地のグルメや見どころをチェックできる。旅行後は、LINEを通じて写真の共有などを行える」と説明していました。
モバイル送金・決済サービスの「LINE Pay」に関する取り組みも発表されました。消費者に向けては、QUICPayと連携した非接触型決済に対応します。Android端末の利用者であれば、国内約72万カ所のQUICPay加盟店において、スマホをかざすだけでLINE Payの残高から支払えるようになります。サービス開始は2018年秋となる見込みです。
中小規模の事業者に向けては、LINE Pay店舗用アプリを提供します。事業者(店舗)側のスマホにインストールして使用するもので、顧客のスマホに表示されるQRコードを読み取ることでLINE Pay決済を完了します。事業者から顧客にメッセージを送ることもできるため、再来店に向けた案内やクーポンの付与なども可能になるとのこと。店舗用アプリでは向こう3年間、QRコード決済手数料を無料化するとの説明でした。
金融事業のひとつとして、仮想通貨取引所「BITBOX」を7月中にオープンします。当初は規制の厳しい日本・米国を除くグローバルを対象に、サービスが提供される見込み。取り扱う予定の仮想通貨は30種類以上とされており、15カ国語(当初は日本語を除く)に対応とのことでした。