ヤマハは6月26日、独自のワイヤレスネットワークミュージック機能「MusicCast」の機能拡張を発表。あわせて、ワイヤレスストリーミングスピーカーなど、新製品(4モデル)も発表している。

MusicCastは、専用アプリ「MusicCast CONTROLLER」を使うことで、宅内に設置した対応AV機器の操作や、機器間での音楽コンテンツ共有などが行えるワイヤレスネットワーク機能。

  • MusicCastと、新機能「MusicCast Surround」「MusicCast Stereo」

追加された新しい機能は、2台のワイヤレスストリーミングスピーカーを使って左右独立ステレオ再生が行える「MusicCast Stereo」と、ワイヤレスストリーミングスピーカーをサラウンドスピーカーとして使用できる「MusicCast Surround」。これらの機能と組み合わせて、サブウーファーのワイヤレス化も可能となった。

MusicCastで伝送可能なハイレゾ音声も、PCM 384kHz/36bit、DSD 11.2GHzに拡大。Wi-Fiも5GHz帯が利用できるようになり、Bluetooth機能はBluetooth 4.2対応となった。スマートスピーカー「Amazon Echo」での音声操作にも対応予定となっている。

MusicCast 50

  • MusicCast 50

MusicCast 50は、MusicCast対応のワイヤレスストリーミングスピーカー。木目/ナチュラル、ホワイト、ブラックの3色を用意。8月上旬より発売する。価格はオープン、推定市場価格は60,000円前後(税別)。

  • 木目/ナチュラル

  • ホワイト

  • ブラック

新開発の10cmアルミコーンウーファーと、ホーン形バッフルを備えた3cmドームツイーターなどで構成される2wayステレオスピーカーを内蔵。ヤマハ製DSPと最大出力35W+35Wのパワーアンプにより、クリアで迫力あるサウンドを楽しめる。「MusicCast Surround」はシングルとデュアルの両対応。

対応ネットワークは10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN×1、IEEE802.11ac/a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.2。対応プロファイルはA2DP、AVRCP。対応コーデックはSBC、AAC。音声入力端子は、光デジタル×1系統、RCA×1系統、ステレオミニジャック。再生周波数帯域は55Hz~20KHz。本体サイズはW400×D200×H121mm、重量は4.5kg。

MusicCast 20

  • MusicCast 20

MusicCast 20は、コンパクトな本体のワイヤレスストリーミングスピーカー。カラーはブラックのみで、8月上旬より発売する。価格はオープン、推定市場価格は30,000円前後(税別)。

新開発の9cmアルミコーンウーファーと、3cmドームツイーターによるセパレート構成の2wayスピーカー(モノラル)を内蔵。ヤマハ製DSPと最大出力40W(ウーファー25W、ツイーター15W)のパワーアンプにより、コンパクトながら豊かなサウンドを奏でる。新開発の大型パッシブラジエーター×2基を組み合わせて、ウーファーの低音も補強している。「MusicCast Surround」はデュアルのみ対応。

再生周波数帯域は50Hz~20KHzで、音声入力端子装備されていない。本体サイズはW150×D130×H186mm、重量は2.2kg。そのほかの仕様は「MusicCast 50」とほぼ共通。

MusicCast BAR 400

  • MusicCast BAR 400

「MusicCast BAR 400」は、「MusicCast」対応のフロントサラウンドシステム。10月中旬より発売する。価格はオープン、推定市場価格は65,000円前後(税別)。

バーチャル3Dサラウンド技術「DTS Virtual:X」に対応し、前方・左右・後方・高さ方向の音場をバーチャルで再現する「3Dサラウンドモード」を搭載。映像と音声との一体感、没入感を高める。

バータイプのセンターユニットとワイヤレスサブウーファーで構成されており、センターユニットには4.6cmウーファー×2基と2.5cmツイーター×1基を内蔵。ワイヤレスサブウーファーには16cmのサブウーファーユニットと、低音を増強する「バスエクステンション」によりパワフルな重低音を出力する。最大出力はセンターユニットが50W+50W、サブウーファーが100W。

HDMIポートは入出力ともに1基ずつを装備し、HDR映像伝送や4K/60p 4:4:4映像信号のパススルーが可能。高画質化技術「Dolby Vision」や「Hybrid Log-Gamma」に対応し、TV音声を伝送できるオーディオリターンチャンネル、接続したTVとの電源連動機能、HDMIコントロール機能(リンク機能)などが利用できる。

対応ネットワークは有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.2。対応プロファイルはA2DP、AVRCP。対応コーデックはSBC、MPEG-4 AAC。音声入力端子は、光デジタル×1系統、ステレオミニジャック。本体サイズはセンターユニットがW980×D110.5×H60mm、重量は2.7kg。サブウーファーがW181×D405×H417mm、重量は9.4kg。

RX-S602

  • ブラック

  • チタン

RX-S602は、MusicCast対応の5.1chネットワークAVレシーバー。ブラックとチタンの2色を用意。8月下旬より発売する。価格は73,000円(税別)。

DSD 11.2MHzやWAV/AIFF 192kHz/32bitなどのハイレゾ音源をサポートし、全チャンネル同一仕様の定格出力95W/chの5chアナログパワーアンプを採用するなど、フルサイズAVレシーバーと同等の高音質設計となっている。メイン(フロント)スピーカーを2組のアンプで駆動する「フロントバイアンプ接続」により、2.0ch / 3.1chスピーカー構成時の音質向上も期待できる。

  • 背面のインタフェース

HDMIポートは入力×4基、出力×1基を備え、HDR映像伝送、BT.2020映像伝送、4K/60p 4:4:4映像信号のパススルーが可能。高画質化技術「Dolby Vision」や「Hybrid Log-Gamma」に対応し、TV音声を伝送できるオーディオリターンチャンネル、ロスレス音声を伝送できるeARCなども利用できる。

そのほか、独自の音場創生技術「シネマDSP」や、部屋の音響特性に合わせて音場・音質を自動調整する視聴環境最適化システム「YPAO」、仮想のプレゼンススピーカーをリスニング空間に生成する「バーチャル・プレゼンススピーカー」などの機能も搭載。

対応ネットワークは10BASE-T/100BASE-TX有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.2。対応プロファイルはA2DP、AVRCP。対応コーデックはSBC、AAC。音声入力端子は、光デジタル×1系統、同軸デジタル×2系統、RCA×3系統、ステレオミニジャック。USBポートも備える。本体サイズはW435×D328×H111mm、重量は7.8kg。