もしいま、そこそこ使えるお金があったら何を買いますか? 「あれがほしい」「これを買おう」……。普段から多くのデジタル製品に触れ、ブツ欲があふれてそうなライター諸氏はどんな製品に興味をそそられるのでしょうか。想定金額は「サイコロの目×10万円」、予算内で夢と妄想を広げてもらいます。今回はPCやカメラから加熱式タバコなど、幅広いガジェットにアンテナを張るライターのナックル末吉さんです。


モノ系ライターのナックル末吉です。編集部からの謎の記事企画が降ってまいりました。お達しによると、サイコロで出た目×10万円の予算で、筆者が買いたいモノを紹介するというミッションとのこと。では、早速サイコロを振って、予算を決めましょう!

「何が出るかな? 何が出るかな? 何が出るかな?」って、サイコロのデカさに反して地味な転がり方……(音声が流れます、ご注意ください)
  • 「2」がでました! ごきげんよう!

「2」が出ました。と言うことで筆者に許された予算は20万円となりました。正直、「5」とか「6」が出ても車とかバイクを買うにはだいぶ足りず、50~60万円で欲しいものはあまり思い浮かない状況。

一方、10万~20万円ならば欲しいものが星の数ほどあり、何をチョイスするか迷うほどです。恐らく、筆者がサラリーマンをしていたとしても、ボーナスは20万円も貰えれば上出来といったところなので妥当でしょう!

さて、筆者の物欲を刺激する数々のガジェットの中から何を選ぶか。実はいまハマっているのがデジタルカメラでして、主にコスプレ撮影用もとい、使い勝手の良い取材用カメラを日々追い求めております。

もし、仮にサイコロで「1」が出て予算が10万円であれば、ソニーの最新コンパクトデジタルカメラ「サイバーショット RX100M6」を選んでいたと思います。(足りない分はメルカリで何かを売って補填)

  • ソニー「サイバーショット RX100M6」実勢価格138,880円(税抜)

20万円でデジカメを買うならコレしかないということで、筆者が選んだのはソニーの「α6500 高倍率ズームレンズキット」です。ソニーストアでの実勢価格は、179,880円(税抜)。コレに破損や水濡れにも対応できる長期保証サービス「5年ワイド」を付加すると197,880円(税抜)となり、ほぼ予算通りにおさまります。

  • ソニー「α6500 高倍率ズームレンズキット」実勢価格179,880円(税抜)

「なぜいまα6500なの?」と思われるかもしれません。確かにα6500の発売は2016年。後継機種や上位機種のウワサがチラホラ聞こえてくる機種です。注目して頂きたいのは「高倍率ズームレンズキット」ということ。文字通り、カメラ本体に交換レンズが付属したパッケージなのですが、この付属レンズがバリバリの新モデルなのです。

  • 「α6500 高倍率ズームレンズキット」に付属するキットレンズ「SEL18135」

そのレンズとは「SEL18135」。ソニーのEマウントレンズと言えば「Gマスター」や「Gレンズ」といったシリーズが高品質で有名ですが、このレンズには「GM」も「G」もつきません。つまり比較的庶民的なレンズです。なぜ、筆者が「SEL18135」に注目しているかというと、その焦点距離にあります。

  • SEL18135の焦点距離は18-135mm、開放F値は3.5-5.6

「SEL18135」の焦点距離は18~135mm。これをα6500に装着すると、35mm換算で27~202.5mm相当で、幅広い焦点距離をカバーしますが、これが超絶便利ズームとして取材時に高火力を発揮するのです。特に広い会場で行われる発表会取材では、望遠が最低でも200mmは欲しいところ。その点、SEL18135は、欲しい焦点距離をキッカリとカバーしてくれており、まさに取材用としてナイスなカメラシステムなのです。

  • SEL18135で撮影したサンプル画像(ソニー提供)

ちなみに、ソニーEマウントレンズには、ほかにも似たような焦点距離のレンズがラインナップされていますが、重量が500g弱と重いもの、さらには開放F値が暗め、もしくは望遠がたりないかのどちらかで、取材に使う便利ズームとしてはあと一歩というところでした。その点、SEL18135は重量が300g台前半と軽く、開放F値は3.5-5.6で「通し」とはいかないまでも、十分なスペックを備えています。

カメラ本体であるα6500ですが取材カメラとしては少々オーバースペックというのが正直な感想です。同じSEL18135をキット化した下位モデルである「α6300 高倍率ズームレンズキット」は、実勢価格が129,880円で、α6500のキットに比べて約7万円もお安く、α6500の高額っぷりが際立っています。

  • ソニー「α6300 高倍率ズームレンズキット」実勢価格 129,880円(税別)

しかし、そこはほかのライター勢に少しでもドヤるためにも、「男は黙ってフラグシップ」を貫きたいところ。ただ。α6500はいたずらに高額というワケではなく、ボディ内5軸手ブレ補正や大容量バッファによる200枚オーバーの連続撮影枚数など、α6300にはない性能を有しています。

例えばこの先、スポーツ系ガジェットとか乗り物系の取材など、連写が要求される場面が出てくるかもしれません。不器用な自分を助けてくれるツールとして愛でたくなるカメラと言えるでしょう。

ただし! α6500は発売からすでに1年半が経過しており、フラグシップの座を揺るがす新型モデルもうわさされています。新型モデルが発売されて、自分の愛機が型落ちになってしまうと急に色あせてしまう筆者のような人間は、いつまで経っても購入できずじまいというオチが待っています。先人は言いました「ガジェットは欲しいときが買い時である!」と。