Intelが発表したばかりのアニバーサリーCPU「Intel Core i7-8086K」が6月8日16時1分(日本時間)に発売する。CPU単品だけではなく、各メーカーから搭載PCも販売される予定だ。これに合わせて公開されたマウスコンピューターのゲーミングPC「MASTERPIECE i1630PA3-SP2」を実際に見てきたので、その様子をお伝えする。

Intel Core i7-8086Kは、i8086誕生40周年、そしてIntelの設立50周年を記念して発表された特別なCPUだ。基本的には現行の第8世代Coreプロセッサをベースとし、6コア/12スレッドを実装する。

  • Intelのプライベートイベントで展示されたIntel Core i7-8086K

その一方で、動作周波数をいまのハイエンドであるIntel Core i7-8700Kから300MHz引き上げたベースが4GHz、ターボブースト時最大5GHzで動作する(シングルコア)。

  • CPU-Zの表示。倍率50で5GHz駆動を実現

このIntel Core i7-8086Kを搭載した「MASTERPIECE i1630PA3-SP2」は、マウスコンピューターのゲーミングPCブランド「G-Tune」におけるフラグシップモデル「MASTERPIECE」シリーズにラインナップされる。

  • MASTERPIECE i1630PA3-SP2

  • 内部の様子はこんな感じ。3連ファンの大型ラジエータを搭載したCPUクーラーを採用する。仮組の状態で見せてもらったので、ケーブルの配置などは製品版と異なる可能性がある

驚きなのは、通常のIntel Core i7-8086Kでも高いクロックで動作するが、「MASTERPIECE 1630PA3-SP2」では、シングルの最大クロックはそのままに、2コア、4コア、6コアといったマルチコア動作時の動作を独自に調整することで、クロックをさらに300MHzオーバークロックした状態で出荷するという。

CPU ベースクロック 1 Core
動作時
2 Core
動作時
4 Core
動作時
6 Core
動作時
Core i7-8086K 4.0GHz 5.0GHz 4.6GHz 4.4GHz 4.3GHz
Core i7-8086K(OC) 4.0GHz 5.0GHz .9GHz 4.7GHz 4.6GHz

ベンチマークテストとして、CineBench R15を実行したが、マルチスレッドで1500オーバーとなかなかパワフル。そしてシングルスレッドは200超えと抜群の性能を発揮した。

  • CineBench R15の結果。シングル200超えはあまり見ない数値だ

  • 実行時のクロック。全コア4.6GHz以上で動作している

「MASTERPIECE i1630PA3-SP2」の主な仕様は、CPUがIntel Core i7-8086K(OC)、メモリが32GB PC4-21300 DDR4、ストレージが512GB PCIe SSD + 2TB HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 1080 Ti 11GB、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、電源が700W 80PLUS BRONZE、OSがWindows 10 Home。価格は税別349,800円。

サイドパネルがガラスパネル仕様の「MASTERPIECE i1630PA3-SP2G」は税別354,800円。

オンラインストアと各店舗で販売する。なお、G-Tune : Garageでの実機展示も予定するという。