ASUS JAPANは5月15日に発表会を開催し、最新スマートフォン「ZenFone 5」シリーズ3機種を発表しました。各製品の詳しい仕様などは関連記事をご覧いただければと思いますが、本稿では、ZenFone 5シリーズ新機種の外観や使用感などを紹介したいと思います。

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切り欠きのあるディスプレイ搭載の、ZenFone 5とZenFone 5Z

ZenFone 5シリーズの軸となる製品が「ZenFone 5」と「ZenFone 5Z」です。ZenFone 5がメインモデルとなっていて、ZenFone 5Zはより強力なSoCを搭載する上位モデルとなります。しかし、搭載SoC以外の本体サイズや外観、ディスプレイ、搭載される機能など、ほぼ共通な仕様となっているため、横に並べてみても、外観からは全く見分けがつきません。

  • 切り欠きを備えるディスプレイを採用したZenFone 5

  • こちらは上位モデルのZenFone 5Z。搭載SoCなど一部仕様が異なるだけで、外観はZenFone 5と全く同じだ

ZenFone 5シリーズの外観で真っ先に目に入るのが、切り欠きを備える縦長ディスプレイを採用している点でしょう。このディスプレイは、サイズが6.2型で、表示解像度が1,080×2,246ドットと、アスペクト比18.7:1の縦長ディスプレイとなっています。

ディスプレイの上部と左右のベゼル幅が極限まで狭められているため、本体サイズは75.6×153×7.7mmと、ディスプレイサイズからするとなかなかのコンパクトさとなっています。前面に対するディスプレイ占有率は実に90%にも達していますので、前面はまるで表示領域しかないような印象です。

  • 1,080×2,246ドット表示対応の6.2型液晶を搭載。狭額縁仕様で前面に対する画面占有率は90%に達している

また、本体を実際に手にしてみても、すんなりと手に収まり、持ちやすいという印象です。ボディはフラットで、側面や角には緩やかなカーブを取り入れているので、ゴツゴツとした印象もありません。

  • 下部側面。USBコネクタにはUSB Type-Cを採用し、ヘッドホンジャックも備える

  • 左側面

  • 上部側面

  • 右側面

サイズ感も5.5型サイズのスマートフォンと同等といった印象です。そして、重量が165gと、このサイズのスマートフォンとしてはまずまずの軽さ。実際に手にするとかなり軽快な印象を受けました。

背面は、光沢感の強い処理が施されていて、質感はかなり高いと言えます。背面から見て左上の角にデュアルレンズ構成のリアカメラ、上部中央付近に指紋認証センサーを搭載しています。

  • 背面。光沢感が強く、独特な光の反射を実現していて、高級感がある

カメラは2つのレンズが囲われてわずかに盛り上がるデザインで、見た目にはiPhone XなどiPhoneシリーズにかなり近いという印象です。ボディカラーは、ZenFone 5、ZenFone 5Zともにシャイニーブラックとスペースシルバーの2色が用意されます。

  • 背面にはデュアルレンズ仕様のカメラと指紋認証センサーを搭載する

  • SIMトレイにはnanoSIMを2枚装着できるが、一方はmicroSDカードとの排他搭載となる

  • カラーはスペースシルバー(左)とシャイニーブラック(右)の2色

切り欠きが目立たない工夫も

ところで、ZenFone 5シリーズのディスプレイにも、最近流行の切り欠きが用意されています。切り欠き部分にはマイクやフロントカメラ、各種センサーを配置していて、切り欠き左右の表示領域は通知アイコンなどの表示に特化しています。

  • ディスプレイ上部には切り欠きを備え、切り欠き左右は通知アイコンなどの表示に特化している

  • 一部の通知アイコンは、通知領域を広げることで表示されるようになる

本体の向きや利用するアプリケーションを判断して、切り欠き部分を自動的に隠したり、表示に利用しないようにする「AI Display」という機能を用意しています。動画表示などで、映像が切り欠きで一部見えなくなるといったこともありません。

また、切り欠きを目立たないようにする表示機能も用意されています。その場合、切り欠き左右が黒で塗りつぶされて、切り欠きの存在が全くわからなくなります。その表示モードでも、切り欠き左右に通知アイコンは表示されますので、切り欠きを目立たせず利用したい場合に有効でしょう。

  • 切り欠きを目立たせない表示モードも用意

  • 切り欠き左右が黒バックの表示となって、切り欠きの存在がほぼわからなくなる