続いて、画角を比較してみました。WD300は対角130度(水平95度、垂直50度)、DRV-830は対角132度(水平144度、垂直70度)、Genios ドライブレコーダーはAmazonのページに「170度」と記載されています。WD300とDRV-830は対角の画角こそ前者が130度、後者が132度でほぼ同じですが、水平の画角が前者は95度、後者が144度と大きく異なります。

WD300でも、横を通る車や歩道の状態まではっきり撮影できていました。ただ、今回のテストの都合上、車の中心より20cmほど左側に設置したためか、右側前方が若干見切れてしまいました。テストで利用した車両は前方(ボンネット)が長いため、このような見え方になりましたが、前方が短い軽自動車やミニバンだと左右の下側に死角ができるかもしれません。

DRV-830は、車の中心より30cmほど左側に設置したにもかかわらず、右側前方も広く撮影できていました。ここまで画角が広ければ、どのようなクルマでも前方のほぼすべての範囲を撮影できるでしょう。

格安のGenios ドライブレコーダーは「170度」とうたっていますが、左右の画角が両機種よりも狭いと感じます。四隅の湾曲がひどいのも気になる部分で、撮影した映像に補正をかけていないとみられます。

  • 低価格帯のWD300で撮影した映像を切り出したもの。車の中央から若干左側に取り付けたたためか、右側前方の一部が若干見切れている。ただ、真横にいる車も判別できるので、ここまで映っていれば問題ないだろう。前方が長い車ならば、この視野角でも十分に活用できるはずだ

  • 高性能モデルのDRV-830で撮影した映像を切り出したもの。映る範囲が広いため、低価格帯の機種よりも左右の状況を確認しやすい

  • 激安のGenios ドライブレコーダーで撮影した映像を切り出したもの。画角が170度と記載されているが、上下の画角が広い反面、左右がかなり狭いのが気になる