デンソーは、2018年4月より、自動運転やサイバーセキュリティ、AIなどの先端技術に関する研究開発(R&D)をイスラエルにて開始すると発表した。現地のスタートアップなどと協働することにより、さらなる技術開発を進めていくとしている。

同社ではこれまで、顧客のニーズに沿った競争力のある製品開発を推進することを目的として、世界中に先端R&D機能を配置し、現地の大学や研究機関、スタートアップ企業などといったさまざまなパートナーとともに、地域特性を生かした技術開発を行ってきた。2017年にはサテライトR&D機能として、フィンランド(ヘルシンキ)において、先端技術・サービス創出のための取り組みを開始していた。

  • デンソーの研究開発機関

    デンソーのR&D拠点。新たにイスラエルにて研究開発が開始されることとなる

今回新たにサテライトR&D機能として活動を開始するイスラエルは、サイバーセキュリティや通信、AI、センシング、ソフトウェアなどの分野で先進的な技術開発が行われていることで注目されている。また、海外企業と連携したビジネス開発の取り組み事例も多いことから、イノベーション促進への貢献が期待されるという。

同社は、このような特性を持つイスラエルで、自社開発のみならず、現地企業や大学と幅広くパートナーシップを開拓して共同研究を行うことで、より競争力のある技術開発を加速させたいとしている。