タワージャズは、コンシューマ、産業機器、コンピュータおよび自動車市場で需要が高まる高電圧統合型パワーマネジメントソリューションへの対応に向け、自社の0.18μmパワーマネジメントプラットフォーム(TS18PM)上で用いることができるローサイドおよびハイサイド90V低オン抵抗LDMOS、および最大65Vのドレイン分離型(DrainISO)LDMOSを発表した。

いずれのプロセス技術も、高電圧帯における低オン抵抗特性実現によって高効率・低消費電力・小ダイサイズを実現すると共に、デジタル回路の搭載も容易であるため、同社ではドローン、ロボット、各種パワーツール、ガーデニングツールなどのコンシューマ用および産業用製品に使用されるモータードライバ、DC/DCコンバータ、バッテリ管理用ICにメリットを提供するとする。また、データセンターにて用いられる48V DC/DC コンバータやコンピュータ市場向けのEthernet ICに提供される高電圧にも対応するほか、自動車市場では、LEDヘッドライトやLiDAR(Light Detection and Ranging)のモーター制御やドライバから、新型車両での48V電源アーキテクチャに至るまで幅広いアプリケーションをサポートすることを可能としていると説明している。

さらに、同社では、DrainISOでは、前世代比で50%のオン抵抗低減を実現したとしており、すでに提供している200V SOIプロセスや、自動車バッテリマネジメントシステム向けに特化したバルクシリコン版140Vフローティングプロセスなどの高電圧パワーマネージメントプラットフォームに、新たにこれらの技術を追加することで、今後、これまで以上に超低オン抵抗の幅広い分離ソリューションの提供をはかっていくと説明している。

なお、同社のよると、同社の戦略的重要顧客は、すでに同技術を用いての2018年中の製品設計実現を視野に入れた取り組みを進めており、同社では、今後、これらの新技術をより多くの成長市場に提供することを目指すとしている。