キーボードの打鍵感は良好です。またタイプ音も低くしつけられており、喫茶店などで使っていても、よほど強くタイピングしなければ周囲に迷惑をかけることはありません。

さて、せっかく用意された日本語キーボードですが、個人的にはちょっと打ちづらく感じました。右側の記号キーの幅が実測約12mmとかなり狭いためです。日本語では音引きを入力するために「-(マイナス)」キーを多用します。フルスピードでタイピングできるようにすべてのキーの幅を揃えてほしかったところです。

  • たわみは少なく打鍵感は良好です。タイピング音も低くしつけられています

  • 新たに採用された日本語キーボードは、右側の記号キーの幅が実測約12mmとかなり狭められています。慣れである程度解消されますが、「-(マイナス)」を入力する際にちょっとスピードダウンしてしまいます

  • タッチパッドは実測約106×68mmと十分な広さでジェスチャー操作しやすく、節度あるクリック感です。2017年モデルまでは「Elanスマートパッド」が採用されていましたが、今回Windows 10標準の高精度タッチパッドに対応しました

モバイルノートPCにとってバッテリ駆動時間は最も重要な要素。明るさ40%でバッテリ残量5%までの動作時間をベンチマークソフト「BBench」で計測したところ、19時間25分23秒という結果でした。ディスプレイの明るさをもっと暗く設定し、バッテリ残量0%まで稼働させれば、カタログスペックの26時間に届きそうですね。いずれにしてもACアダプタを持ち歩く必要のないバッテリ駆動時間を備えていることは間違いありません。

  • ディスプレイの明るさ100%、無線LANに接続している状態で、バッテリ残量38%のときに予想バッテリ駆動時間は5時間55分(355分)と表示されました

モバイルノートPCとしては、ナノカーボンマグネシウムフルメタルボディにより7項目(衝撃・運送時落下、低圧/高度、高温、低温、砂塵、振動、塩水噴霧)のMIL-STD 810Gテストで高スコアを記録したタフネス性能も見逃せないポイント。冷却ファンのブレード数とヒートパイプを拡大し、排熱を効率化することで、静音化が図られている点も喫茶店などでの利用時に助かります。メモリとストレージのアップグレードサービスも提供されているLG gramは、末永く活躍してくれる一台といえます。

■試用機の主な仕様   [製品名] LG gram 14Z980-GA55J   [CPU] Intel Core i5-8250U(1.60/3.40GHz)   [メモリ] 8GB(DDR4-2400 SDRAM)   [グラフィックス] Intel UHD Graphics 620(300MHz/1.10GHz、CPU内蔵)   [ストレージ] 256GB SSD(Serial ATA 3.0、SK Hynix HFS256G39TND-N210A)   [光学ドライブ] ―   [ディスプレイ] 14.0型 (1,920×1,080ドット、157ppi、グレア、非タッチパネル)   [OS] Windows 10 Home 64bit   [インタフェース] USB 3.0 Type-C×1、USB 3.0 Type-A×2、HDMI、3.5mmヘッドフォン出力、microSDメモリカードスロット   [通信機能] IEEE802.11ac/a/b/g/n準拠の無線LAN、Bluetooth 4.1   [サイズ/重量] W323.4mm×D211.8mm×H16.5mm/995g   [バッテリ駆動時間/充電時間] 約26時間/約3時間