HomePodは2月9日に出荷されるが、この段階では実はまだ不完全な状態だ。HomePodに備わる2つの機能は、2月9日の時点で利用できないのである。

利用できない1つ目の機能は、2つのHomePodを1つの部屋に配置し、シンクロしてステレオスピーカーセットを組むことができるというもの。HomePodでは、1つのスピーカーでも、7つのツィーターを左右に振り分けてステレオサウンドを再生することができる仕組みを実現しているが、2つを組み合わせることで、より豊かなステレオ音場を作り出すことができるようになる。

もう1つの機能は、AirPlay 2だ。HomePodを複数の部屋に設置した際、同じ音楽を同じタイミングで複数の部屋で再生することができる連携機能である。例えばリビングルームと書斎にHomePodを設置した場合、リビングと同じ音楽を書斎でも流し、部屋を移動しても同じBGMの中で過ごせるようになる。ちなみに、AirPlay 2に対応するHomePod以外のスピーカーも、この連携機能に参加することができるようになる。

これらの機能は、2018年の後半に搭載されるとアナウンスされた。

  • 複数の部屋に設置したHomePodに同じ音楽を同じタイミングで再生する機能には未対応

ちなみに、既にWi-Fiに対応し、Apple Musicを含むストリーミング音楽を単体でも再生することができるスピーカーブランド「SONOS」の製品では、複数のスピーカーのペアリングや、異なる部屋で同じ音楽を再生する機能をとっくに実現してきた。ホームオーディオを強調するのであれば、HomePodも登場時には対応していていて欲しかったところであるが。