新ソースは大人の味、ナゲットの対象年齢に広がり
商品的には何も目新しいことはしていない、今回のチキンマックナゲット。クリスマスキャンペーンは特別価格で販売するという期間限定の価格戦略だ。価格だけでは訴求力が不足しているかもしれないが、より消費者の目を集めるための仕掛けが新しいソースの存在ではないだろうか。
風味豊かなオマールエビエキスが入ったマヨネーズベースのまろやかソースが「夢のオマールエビソース」。隠し味のワインが効いたコクのある贅沢なチーズの味わいに仕上がっているのが「贅沢チーズフォンデュソース」だ。ソースを使い分けることにより、同じナゲットが大人用にも子供用にも変化する。つまり、ナゲットの“味変(あじへん)”は商品の対象年齢を拡大する手段にもなるのだ。
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ナゲットを大人の味で楽しめる新しいソース
ナゲットはシェアして食べるものに?
クリスマスキャンペーンに先立つ12月6日からの値引きも、今回の取り組みの助走としての意味を持つ。ただ単に、クリスマス商戦に値引きキャンペーンを設定しても、季節的に、一過性の話題にしかならなかったかもしれない。先行して15個セットのキャンペーンを打ち出すことで、「1人で食べるおやつ」というイメージのあるナゲットの存在を、「家族で、友達で、皆で食べるナゲット」という存在に引き上げることに成功したのではないだろうか。
鍋の例でいえば、やはり1人鍋よりは、家族や仲間とつつく鍋の方が、具材の種類や量を増やすことができるし、大勢で楽しく食べることができる。サイズ的にもナゲットは、1人何個という食べ方ではなく、思い思いにつまんで食べるものだと思う。ナゲットの数が多く、ソースの種類も多彩であれば、食べる楽しみも大きくなることだろう。
