デルは12月15日に、ワークステーション発売開始から20周年を記念したプレスセミナーを開催。あわせてDell Canvasのデモンストレーションも行った。

デルの田中氏は20年の振り返りとして、「最初のワークステーション『Dell Precision 400』を発売した年には消費税5%やたまごっち登場と、隔世の感がある」と振り返った。当時、田中氏は大学院生で、SUNのワークステーションを使っていたが、Precision 400の速度に感動したという。

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    デル 執行役員 クライアント・ソリューションズ統括本部 クライアント製品本部長の田中源太郎氏。後ろは最新製品で、残念ながらPrecision 400は日本で見つからなかったそうだ

デルのワークステーションは、業界の先駆けとしてデュアルコアプロセッサやモバイル対応、そして2016年はVR対応と、新テクノロジーを導入してきた。「当初はダサいデザインも非常に洗練された」(田中氏)。

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    デルワークステーションの主な歩み。業界初が多い

現在のデルワークステーションは、包括的なラインナップを取りそろえており、特にハイエンドのモバイルワークステーション7700シリーズに注目して欲しいそうだ。ハイエンドCPUまでに対応するためデュアルファンを採用し、タワー型ワークステーション並みの性能を持つ。

この20年で、デルのワークステーションパフォーマンスは3.2万倍へと拡大した。現在の製品では、20年前のHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)トップクラスの性能である1TFLOPS(Floating-point Operations Per Second)を実現。この流れは今後も変わらず、向こう5年で10倍の性能向上が見込まれるとした。

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    ワークステーションポートフォリオ。以前から使われているタワー型だけでなく、モバイルやオールインワンも積極的に投入

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    ワークステーションの性能はまだまだ伸びる

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    モバイルでどこでも仕事ができるという状況だが、今後は計算能力やVRを活用した没入型の作業環境が出るだろうと、イメージビデオも含めて紹介していた