続いてインテル アジアパシフィック・ジャパン担当 HPCディレクターの根岸史季氏がAIへの取組に関して説明。AIは第一次、二次ブームを経て現在の第三の波が来ている。今起きている改革の波はソフトウェアのイノベーションにあり、従来にはなかった「力押しのできるハードウェア」に「ソフトウェアのイノベーション」が合体しているという。

  • インテル アジアパシフィック・ジャパン担当 HPCディレクターの根岸史季氏

    インテル アジアパシフィック・ジャパン担当 HPCディレクターの根岸史季氏

インテルは2017年2月にApache Spark向けのディープラーニングライブラリオープンソースライブラリ「BigDL」の発表を皮切りに、7月には処理に必要なXeonスケーラブルプロセッサを発表。AIの究極はビッグデータ処理にあり、データを効率的に処理して知見を生み出すために最適なのがXeonであると述べた。

  • インテルのAIに向けた取り組みは拡大中

    インテルのAIに向けた取り組みは拡大中。AI Dayのイベントも2017年行われた

  • 爆発するデータを効率よく分析するためにはAIが必要になるという

    爆発するデータを効率よく分析するためにはAIが必要になるという

さらにエッジデバイスとして、USB接続のMovidius Neural Compute Stickや、ニューラルネットワークチップNervanaのチップを発表するなど、多元的な取り組みを行っている。これらの使えるハード・ソフトの発表に加え2~5年後に効果を発揮するであろう製品を投入したと自信を見せた。

  • ダウンサイジング、クラウドコンピューティングの次はAIだという

    ダウンサイジング、クラウドコンピューティングの次はAIだという

AIの中でも現在注目が集まっているディープラーニングは多層構造のニューラルネットワークを使っており、トレーニングに時間がかかる。一方、開発全体で言えば学習時間は短く、データの取得、ラベル付、学習に最適なモデルを検討するところに労力がかかるという。

  • 最新Xeonとソフトウェアで推論、トレーニングともに100倍以上のスループットに

    前世代のXeonと現在のXeon Platinum+ソフトウェア最適化により推論、トレーニングともに100倍以上のスループットになる

現在ディープラーニングがうまく機能している応用例として、画像認識や音声認識を挙げ、医療における画像認識ではMRI画像を見て(悪性)腫瘍があるかどうかが分かるようになってきており、期待されていると紹介した。