Appleは、App Storeにて今年のアプリケーションを総括する「Best of 2017」を公開した。今年は「App of the Year(今年のベストApp)」「Game of the Year(今年のベストゲーム)」「Trends(今年のトレンド)」「Charts(トップAppランキング/トップゲーム ランキング)」の4カテゴリーで発表されている。
エディターがクオリティやデザインなどの観点から選出した「App of the Year(今年のベストApp)」のiPhone部門には、駅に生息する人工生命体を電車に乗りながら成長させる育成ゲーム「Ekibo」が輝いた。通勤・通学をゲーム感覚で楽しめるようになるアプリだ。
iPad部門の同カテゴリーではプロの現場でも使われているという写真編集・イラスト作成ツール「Affinity Photo」が選ばれている。元々Mac用アプリだったのが、今年の7月にiPad向けに移植された。
同じく、エディターがクオリティやデザインなどの観点から選出した「Game of the Year(今年のベストゲーム)」のiPhone部門は、画面をスワイプで分割し、キャラクターを目的地まで導いていくというパズルゲーム「Splitter Critters」が獲得。デザインの洗練度もさることながら、サウンドのクオリティの高さも評価に繋がった。
iPad部門の同カテゴリーではインディデベロッパーによる佳作「おじいちゃんの記憶を巡る旅」が選ばれた。手描きで作られた世界を巡るストーリーは、絵本のようでもある。エディターは、感動的な記憶を辿るうちに心を奪われてしまう、とコメントしている。
「Trends(今年のトレンド)」では、ストーリーの中で「AR」「リアルタイム対戦」「いつでも、どこでもストリーミング」「動画で楽しむクッキング(iPhone部門)」「大人の塗り絵(iPad部門)」という今年のアプリのトレンドについて解説し、それぞれ具体的なアプリをピックアップしている。
「Charts(トップAppランキング/トップゲーム ランキング)」は、iPhone/iPadの無料トップ20アプリとゲーム、有料トップ20アプリとゲームが並ぶ。こちらは「YouTube」や「LINE」「Super Mario Run」「Minecraft」など、お馴染みのタイトルがランクインしている。
今年はMovie、Bookの総集編は「Best of 2017」という形でなく、「2017トップランキング」という純粋にランキングだけを発表している。なお、音楽のチャートは発表されていない。Movieは『君の名は。』『シン・ゴジラ』『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』と、テック系ジャーナリストの間で高評価だった作品が上位を占めた。Bookの小説部門は映画化もされた住野よるの作品『君の膵臓をたべたい』が、コミック部門は、原泰久の『キングダム(48巻)』が、ノンフィクション部門は、岸見一郎と古賀史健の共著による、アルフレッド・アドラーの「アドラー心理学」の解説本『嫌われる勇気』が、無料ブックは『iPhoneユーザガイドiOS 11.1用』がそれぞれ首位を獲得した。