Android 8.x Oreoのアップデート「Android 8.1 Oreo」の正式版が12月5日 (米国時間)にリリースされた。エントリーレベル・デバイス向けに最適化された「Android Oreo (Go edition) 」をサポート、Neural Networks APIに対応する。5日よりAOSP (Android Open Source Project)でソースコードを公開、1週間程度の時間をかけて対応するPixelデバイスやNexusデバイスにアップデートを配信する。

  • Android 8.1 Oreo

Android Oreo (Go edition)は、今年5月にGoogleが開発者カンファレンス「Google I/O 2017」において「Android Go」プロジェクトとして発表したもの。メモリーやストレージが少ないローエンド端末でもAndroidプラットフォームが効率的に動作するように設計されており、Android 8.1 Oreoで動作するメモリー1GB以下のデバイスにおいて、以下のような最適化を利用できる。

  • メモリー:メモリーが1GB以下でもアプリが効率的に動作。
  • OS:データ通信量を抑えるデータセーブ機能、通常版のAndroid Oreoと同等のセキュリティ機能。
  • Google Apps:ストレージの消費を抑える軽量版のGoogleアプリ。
  • Google Play Store:エントリーレベル・デバイス向けに設計されたアプリを紹介する機能を備える。
  • Android 8.1 Oreo

    ストレージ8GBのデバイスにおいて、Android Oreo (Go edition)でユーザーが使用できるストレージ容量はAndroid Nougatの2倍

Neural Networks APIは、TensorFlow Liteのようなオンデバイスの機械学習フレームワーク向けのハードウェアアクセラレーションとインターフェイスをアプリに提供する。これらの他、壁紙の色に合わせた明るいテーマ/暗いテーマの自動切り替え、バッテリー管理のインターフェイスの改善、メモリ内の一定範囲を共有する仕組み「Shared memory API」、Autofillの改良といった新機能を備える。また、パテとチーズの順番が逆と指摘されたハンバーガーの絵文字、ジョッキに半分程度しか入っていないのに泡があふれているのは不自然と指摘されたビールの絵文字が修正された。