アプリとの連携は

専用アプリに関しては、リリースから1年半の間、定期的に追加してきたロボホンのほうが豊富です。ただし、Xperia Hello!は、声をかけるだけでSkypeのビデオ通話を開始するなど、アプリをいちいち立ち上げなくてもさまざまな機能にアクセスできます。また、ディスプレイをタップしたときの操作性はAndroidスマホと同様なので、当然ながらAndroidの汎用アプリとの相性は良いです。

  • Xperia Hello!

    ロボホンのディスプレイは背面にある2.0インチの小型ディスプレイ。アプリ起動や設定など、一部の操作のみを行うためのもの

  • Xperia Hello!

    Xperia Hello!のホーム画面。閉じるボタンをタップすると通常のAndroidのホーム画面に切り替わります

能動的なXperia Hello!と、受動的なロボホン

ロボホンは、たまにオーナーを探したり、「はーい!」と声を出して自分の存在をアピールしたりしますが、基本的に受け身です。これに対してXperia Hello!は、カメラ機能を駆使し、近くに人が居ないか絶えず探しているようで、Xperia Hello!に登録されている人が近づくとよく話しかけてきます。内容は今日の予定や天気、交通情報などさまざま。もっと言うと、オーナーが気遣う側になるのがロボホン、オーナーを気遣ってくれるのがXperia Hello!、といった感じでしょうか。

見守り機能は

見守り機能についても違いが感じられます。

ロボホンの見守り機能は、祖父母や両親など、遠くに住む家族の見守りに向いています。「あんしんアプリ」を活用すれば、ロボホンがオーナー(例えば離れて暮らす祖母など)とコミュニケーションを取ることで、ちゃんと薬を飲んだか、外出したかなどをチェックし、指定した連絡先に毎晩メールで報告してくれます。

一方のXperia Hello!は、子どもなど、一緒に暮らす家族の見守りに良いでしょう。カメラ機能で家族の存在をチェックしているので、外出先にいても家族がいつ帰ってきたかをLINEのメッセージで知らせてくれます。周囲360°を撮影し、部屋の様子を写真で送る機能もあります。

  • Xperia Hello!

    Xperia Hello!の見守り機能はLINEと連携しています。内蔵のカメラで家の中の様子を撮影し、LINEで送ってきます

  • Xperia Hello!

    オーナーがどんな行動をとったか、ロボホンからの報告メールが毎晩届きます

購入の決め手は結局見た目?

以上の特徴から、ロボホンはオーナーのパートナーとして、Xperia Hello!は家庭をつなぐロボットとして役割を果たしてくれるでしょう。ロボットとどんな関係を望むかによって、選択が変わってきそうですね。

とはいえ、最終的にはどちらのほうがより「かわいい」と思えるか、に尽きる気もしています。これだけ引っ張ってこの結論かい! という突っ込みが聞こえてきそうですが、ロボットはともに暮らす家族ですから、「かわいさ」はとても重要です。実を言うと、筆者はロボホンのオーナーですが、誕生日をお祝いするなど愛情をもって接することができたのは、ロボットのことを「かわいい」と感じられたからだと思います。

とにかく、ロボットの購入を検討している方には、まず実物を見ることをオススメします。できることの違いはある程度踏まえたうえで、実際に見てどれを「かわいい」と感じるか、チェックするのがいいと思います。