最後にキーボードの打鍵感を試した。NEXTシリーズではキーボードの裏に鉄板を入れて補強し、27個のネジで不快なたわみが少なくなるように固定している。さらにキートップを支える構造を見直して、耳障りな帯域のノイズを半減して静音性を高めたという。

実際に試してみたところ、確かにNS850よりもたわみが少ない。NS850では全体的にたわみが感じられ、特に中央部では明らかに凹んだ。一方、NS850はHキーやGキーなど中央付近のキーが少したわむものの、全体的にたわみは少なく安定した打ちやすさがある。打鍵のときの余計なストロークが排除されている感覚は、使い比べてみるとだいぶ気持ちの良いことに気付く。

1つ残念だったのは、方向キーだ。[Fn]キーと組み合わせて、[Home][End][PgUp][PgDn]にも使われるキーだが、ここだけはキーが小さくなっていてNS850より押しづらい。タッチタイピングでは小指で押下するが、慣れるには少し骨が折れるに違いない。

打鍵音については、確かに音が小さくなっているのは分かったが、半減とうたう公式の表現はなんとも評価しづらい。打ち方にもよるため、半減というほど小さくなっているかは個人差がありそうだ。

NX850ではキーのたわみが少なく打ちやすい(左)。方向キーだけは打ちづらくなった(右)

スペースを大きく取ったタッチパッドはざらついた感触で反応は良い