NECパーソナルコンピュータ(NECPC)が、同社製PC「LAVIE」の2017年秋冬モデルとして投入した15.6型の新シリーズ「LAVIE Note NEXT」(以下、NEXT)。リニューアルにあたり、常識やしがらみを取っ払い、"ゼロ"ベースから必要な機能のみを取り入れて開発したという意欲作だ。
今回はその最上位モデル「NX850/JA」(以下、NX850)のレビューをお届けする。グレイスブラックシルバー、グレイスホワイト、グレイスゴールドの3色のうち、グレイスブラックシルバーを試用した。量販店の店頭価格は税込203,020円前後。
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■試用機の主な仕様 [製品名] LAVIE Note NEXT NX850/JA [CPU] Intel Core i7-8550U(1.80GHz) [メモリ] 8GB(4GB×2) [グラフィックス] Intel UHD Graphics 620(CPU内蔵) [ストレージ] 128GB SSD(PCIe)+1TB HDD [光学ドライブ] BDXL対応ブルーレイディスクドライブ [ディスプレイ] 15.6型ワイド液晶(1,920×1,080ドット、タッチ非対応) [OS] Windows 10 Home 64bit [サイズ/重量] W361×D243×H25mm/約2.3kg [店頭価格] 税込203,020円前後
フォーマルな印象の落ち着いたデザイン
まず、目を引くのがデザインの変化だ。NX850の前身となる、15.6型ノートPC「LAVIE Note Standard」シリーズ最上位「NS850/HAB」(以下、NS850)は顔が映り込むほどツヤツヤ&ピカピカながら随所に丸みを取り入れ、リッチさの中にもカジュアルさが漂う外観を採用していた。
また、NS850では重低音の効いた高音質スピーカーを、キーボードと画面の間の目立つ場所に存在感たっぷりに配置。電源やボリューム調整、操作頻度が高い機能に素早くアクセスできる「マイチョイス」ボタンなどのワンタッチスタートボタンもヒンジ近くに備えていた。
これに対し、NX850では「紙の束」をモデルにした"四角"が強調された直線的なデザインで、どっしりした金属感も相まって大変落ち着いたフォーマルな印象を受ける。直販のダイレクトモデルではグレイスレッドを用意しているが、前述の通り、店頭ではグレイスブラックシルバー、グレイスホワイト、グレイスゴールドの3色となる。フラッグシップの店頭モデルに赤のないラインナップは久しぶりではなかろうか。
キーボードとディスプレイの間のスペースは実にすっきりして、大型スピーカーも「マイチョイス」ボタンも、電源ボタンさえ取り払ってしまっている。