新設「ショートカットボタン」を押してみよう

同じくビギナー向けモードである「シーンモード」や「アートフィルター」についてもUIが改良された。シーンモードの選択画面は、被写体別に項目が整理されて一覧性が向上。アートフィルターの選択画面は、効果を適用したプレビューを表示可能になり、その内容がよりわかりやすくなった。

OM-D E-M10 Mark IIIにおいて、さらに便利なのはボディ天面の左端に新設された「ショートカットボタン」だ。撮影待機中にこのボタンを押すことで、各モードの選択画面を素早く表示でき、必要に応じてスムーズに変更ができる。

天面左端にショートカットボタンを装備。シーンモードやアートフィルターの選択画面など、使用している撮影モードのトップ画面を即座に呼び出せる

シーンモードの選択画面。シーン数は27種類もあるが、それが6つに分類されて表示されるようになった

例えば「人を撮る」を選ぶと、さらに「ポートレート/ビューティー/風景&人物/夜景&人物/キッズ」の5モードが選べる

アートフィルターの選択画面。下段のサムネイルから任意のフィルターを選ぶと、その効果を加えた状態のライブビューを確認できる

新しいアートフィルター「ブリーチバイパス(銀残し)」で撮影。低彩度で高コントラストな渋い仕上がりになる

4K動画も撮影可能に

新機能としては、4Kによる動画撮影モードや、HDでのスローモーション動画に対応。4K動画のトリミングや静止画の切り出しも可能になった。逆に、オプションのケーブルによるリモコン撮影機能は省かれた。リモコン撮影がしたい場合は、Wi-Fi接続したスマホを使うといいだろう。

モードダイヤルでは、オートからマニュアルまで9つの撮影モードが選べる。その横には電子ダイヤルが2つあり、絞りやシャッター速度などをダイレクトに調整できる

5軸手ブレ補正を内蔵。撮影メニューでは、全方向補正「IS1」のほか、流し撮り用の補正「IS2/IS3」、自動で切り替わる「ISオート」が選べる

各種の機能や操作性をカスタマイズするため「カスタムメニュー」は前モデルよりもシンプルになった。ビギナーにとって不要と思われる機能は省かれている

電源はリチウムイオン充電池「BLS-50」。撮影可能コマ数は、前モデルより少し増えて約330枚となる