サイズや重さはあまり変わらない

形状は、長方形スタイルでZX100のデザインを踏襲している。サイズは、ZX100がW54.4×H120.1×D14.8mmなのに対し、W55.7×H120.4×D14.9mmと、幅が1.3mm、高さが0.3mm、厚みが0.1mm増加している。実際に並べて比べてみると、やや幅広になった点はよくわかるものの、高さと厚みに関してはほぼ変わらないように見える。重量も、ZX100の145gに対し157gと12g増えているが、両機を交互に持ち替えてみても、ZX300のほうがバランスがよいためか、重さの違いはあまり感じない。ポータビリティという面では大きな変化はないと言ってよいだろう。

左がZX300、右がZX100。ハードキーがなくなり全面パネルデザイン(ディスプレイ部は上2/3弱)となったため、かなり大きくなったように感じるが、幅が1.3mm、高さが0.3mm増加している程度で、サイズはそれほど変わっていない

操作面で言えば、新たに3.1インチのタッチパネルディスプレイが搭載された点は大きな改善点と言える。タッチパネルの反応はよく、メニュー体系もタッチ操作に最適化するため刷新されており、使い勝手は大幅に向上している。なお、再生、停止、送り、戻しなどに対応した物理キーも側面に装備しており、簡単な操作なら本体を見ずに手触りで行える。

アルバム、アーティスト、ジャンルなどのメニューが並ぶトップ画面。各メニューはタップすることで選択できる。タッチパネルの感度はよく操作性は悪くない

右側面に、音量調整、再生・停止、送り、戻しに対応した操作キーが用意されており、手触りだけで操作を行うこともできる

USB DACなどの新機能も搭載

WM1シリーズにない新機能を搭載している点もZX300の注目ポイントだ。まずその一つはUSB DAC機能。付属のWM-Portケーブルで接続すれば、PCで再生する曲を高音質で楽しむことができる。「DSEE HX」にも対応しており、非ハイレゾ音源をハイレゾ音源相当にアップサンプリングすることも可能だ。

USB DAC機能を搭載しており、USB接続したPCなどの音源ファイルを高音質で再生することも可能。DSEE HX機能を有効にすれば、圧縮音源をハイレゾ相当にアップサンプリングして楽しめる

Bluetooth機能も強化されており、ウォークマンシリーズとしては初めて高音質コーデックのaptxをサポート、11月に予定されているファームウェアアップデートでaptx HDもサポートされる。従来、高音質コーデックはSBC、LDACしかサポートされておらず、性能を活かし切れないBluetoothヘッドホンが多かっただけに、この対応は歓迎すべき点と言える。

高音質コーデックはLDAC、SBCに加え、aptXにも対応。11月に予定されているファームウェアアップデートでaptx HDもサポートされる