村田製作所は、ヤフー100%子会社の米国法人であるActapioが運営する米国のデータセンタに、OCP(Open Compute Project)対応のパワーシェルフ(データセンタ向けのAC-DCコンバータ)を導入したことを発表した。

OCP対応パワーシェルフ

ヤフーでは2015年以降、Actapioが運用するワシントン州のデータセンタにおいて、保有地域の安価な電気代を活かしたサーバー運用費の削減を図っており、同データセンタのビッグデータ基盤にOCPを採用し、運用効率の向上を実現してきた。今回、さらなる効率化を追求した取り組みの一環として、村田製作所のパワーシェルフの導入に至ったという。

同パワーシェルフは、データセンタに設置されるサーバーラックに実装して使用する集中電源製品で、同社製品はリチウムイオンバッテリおよびATS(Automatic Transfer Switch)の搭載が可能であり、EIA19インチラック/OCPオープンラックどちらにも対応できる仕様となっている。

なお、同社では今後、伊藤忠テクノソリューションズの米国法人であるITOCH Techno-solutions America(CTC America)の協力のもと、同製品の導入を実現していくとしている。