説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『フォルダ名ってどういうルールで決まるの?』という質問に答えます。

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iPhoneのホーム画面には、アプリのアイコンが並びます。初期のiOSでは、どれだけアプリが増えてもそのまま使い続けるしかありませんでしたが、2010年発表の「iPhone OS 4.0」でフォルダがサポートされました。パソコンでお馴染みのフォルダが、iPhoneでも利用できるようになったのです。iOSに名前が改まった現在でも、その役割は基本的に変わりません。

しかし、iOSのフォルダはパソコン(Windows/Mac)でいうところのフォルダと少々異なります。作成できる数や画面上の位置に制限はないものの、アプリのアイコンを重ねることでしか新規作成できない、フォルダに下位のフォルダ(サブフォルダ)を作成できない、アプリ以外保存できないといった制約もあります。分別管理を目的としたパソコンのフォルダとは、性格が異なるのです。

iOSにおけるフォルダの役割は、ずばり「アプリをまとめて保管すること」です。アプリのアイコンは振動状態になればドラッグして移動できるため、ユーザの思いどおりの基準でフォルダに分類できますが、あくまで役割はアプリの効率的な管理です。

フォルダ名すら入力する必要はありません。どのようなフォルダ名になるかは、ドラッグしたアプリのApp Storeにおけるカテゴリに準じます。

たとえば、「仕事効率化」カテゴリのアプリを「SNS」アプリへドラッグすると、その2つのアプリを内包する「仕事効率化」フォルダが作成されます。反対に「SNS」カテゴリのアプリを「仕事効率化」アプリへドラッグすると、今度は「SNS」フォルダが作成されます。ドラッグを受ける(上に重ねられる)アプリではなく、直接ドラッグしたアプリの属するカテゴリがフォルダ名として使われるのです。

そのようなルールで設定されるフォルダ名ですが、あとから自由に変更できます。その手間を避けたいのならばともかく、命名ルールを気にするほどのことではないでしょう。

フォルダの新規作成時には、直接ドラッグしたアプリが属するカテゴリがフォルダ名として使われます