ソシオネクストは7月19日、イメージシグナルプロセッサ(ISP)「Milbeaut」シリーズを活用した360度全天球カメラ向けソリューションとして、「SC2000」をベースとしたプロシューマ向け、および「MBG967」をベースにしたコンシューマ向けの2種の提供を開始すると発表した。

各ソリューションにはリファレンスボードの情報と SDK(ソフトウェア開発キット)が含まれ、各種機器メーカーはこれらのソリューションを利用することで、それぞれのアプリケーションに最適化された高性能全天球カメラを容易に開発することが可能になる。

全天球パノラマ合成例

SC2000は、膨大なデータの高速な処理が要求される高性能カメラをターゲットに開発したISP。独自のアルゴリズムにより、Typical動作時の消費電力は2W以下を達成している。そのほか、最大4つのカメラをリアルタイムでつなぎ、合成するスティッチング処理も可能だ。

SC2000 による全天球カメラ構成例

一方、MBG967は、2カメラ同時処理が可能な Milbeaut IoTカメラシリーズに位置付けられるISP。同社は、今後の市場拡大を予想して今回、Cypress Semiconductor、ImmerVisionと協力して、MBG967と両社の製品や技術を組み合わせたソリューションとして、16Mピクセルのカメラ2基を8cm×8cmのボードに搭載したリファレンスデザインを開発したという。

MBG967 による USB カメラ構成例

同社は今後、さまざまな解像度やフレームレートの要求に対応したラインアップを拡充していくとしている。