ソニーは6月3日、腕時計のバンド内に電子マネー機能を組み込んだ「wena wrist leather」(ウェナリスト レザー)を発表した。発売は12月下旬を予定、メーカー希望小売価格は8,380円(税別、以下同)。また「wena wrist」ステンレスバンドの単品販売を7月11日から開始する。同日、都内では製品説明会が開催された。

ソニーは3日、腕時計のバンドに電子マネー機能を組み込んだ「wena wrist leather」を発表した。発売は12月下旬を予定、価格は8,380円。写真右は、ソニー 新規事業創出部 wena事業室 統括課長の對馬哲平氏

wena wrist leatherとは

wena wrist leatherは、新開発の小型FeliCaモジュールをレザーバンドに内蔵した製品で、電子マネー決済(当初は楽天Edyのみ対応予定)を利用できる。充電は不要で、生活防水に対応。スマートフォンと連携する機能は持たない。普段使っている他社製の腕時計など、様々な腕時計の交換バンドとしても取り付けられ、バンド幅および対応ラグ幅として、18mm、20mm、22mmの3サイズを用意している。カラーバリエーションは、18mmがブラック、ワインレッド、ホワイト、20mmと22mmがブラックとタウニーブラウンだ。

新開発の小型FeliCaモジュールをレザーバンドに内蔵したwena wrist leather。様々なタイプの腕時計に取り付けられる

電子マネー決済(楽天Edy)を利用できる。充電は不要で、生活防水に対応している

素材には、国内で加工したカーフレザーを使用した。色によって最適な"なめし方"を選択しているという。なお、発売時はバンド単品での販売は行わず、ヘッド(時計部分)とセットで販売する。セイコーウオッチやビームス、スワロフスキーとコラボしたモデルなども展開する予定だ。

wena wristステンレスバンド

先行して発売されていたステンレスバンドのwena wristについては、7月11日からバンドの単品販売を開始する。メーカー希望小売価格はシルバーが33,880円、ブラックが36,800円。ステンレスバンドの内部に「スマートウォッチ」機能を内蔵しているのが最大の特徴で、電子マネー機能、スマホの通知受け取り機能、活動量計測という3つの機能を搭載している。

wena wristのステンレスバンドは7月11日より単品販売を開始。カラーはシルバーとブラックの2種類で展開する

対応ラグ幅は22mmだが、別売のエンドピースを使うことで、ラグ幅18mmと20mmの腕時計に取り付け可能。こちらはiOS/Android端末とBluetooth 4.1(Low Energy)で連携する。リチウムイオン電池を内蔵しており、連続動作時間は約1週間、充電時間は約1.5時間。FeliCa搭載によって、楽天Edy、iD、QUICPay、ANA、ヨドバシゴールドポイント、dポイントといったサービスに対応。バンドをかざすだけで全国のコンビニ、ドラッグストア、スーパーなどで買い物ができる。

製品説明会の会場には、開発初期のスケッチやモジュールのサンプルなども展示されていた