CorsairはCOMPUTEX会場そばのホテルにプライベートルームを設け、関係者に対し新製品を紹介していた。そこで見ることができたのが、小型PCながらCPUとGPUをそれぞれ水冷化した「Corsair One」。12リットルの本体サイズに、Core i7-7700KとGeForce GTX 1080を詰め込んだモンスターマシンである。

これが「Corsair One」だ。コーナーのラインは光る

Corsair Oneは、高さ380mm、幅176mm、奥行200mmのタワー型PC。ケース内は左右2つのエリアに分かれており、右側にはZ270チップセットのMini-ITXマザーボード、左側にはグラフィックスカードを格納できる。面白いのは、左右の両サイドパネルにラジエータが設置され、CPUとGPUをそれぞれ水冷化できることだ。

サイドパネルはこのように開ける

右側はマザーボードと電源のエリア

左側はグラフィックスカードエリア

特殊な配置のため、グラフィックスカードの接続にはライザーケーブルを使用する。グラフィックスカードは、GPUのみ水冷化しており、搭載されているブロワファンでGPU以外を冷却する仕組みとなっていた。

冷却の仕組み。両サイドから吸気し、上方のファンで排気する

この製品は同社としては珍しく完成品PCとなる予定で、CPU、メモリ、ストレージ、グラフィックスカード、OSが搭載された状態で発売される。価格は、Core i7-7700とGeForce GTX 1070搭載モデルが1,799ドル、Core i7-7700KとGeForce GTX 1080搭載モデルが2,199ドル。説明員によれば、GeForce GTX 1080 Ti搭載モデルも検討しているという。

発売は、8月頃になる見込みとのこと。フロントにHDMIポートとUSB3.1ポートも備えており、小型マシンでVRをガンガン楽しみたい向きには注目の製品となりそうだ。

フロント側の隙間に2.5インチドライブを内蔵する

バックパネル。右側にはグラフィックスカードの出力も