豊富な経験、高い技術力でモノづくりの革新進める

パナソニック アプライアンス社テレビ事業部モノづくり革新センターの阪東弘三所長は、「パナソニックのテレビは、全世界8カ所の生産拠点で生産されている。そのなかで、モノづくり革新センターは、マザー工場として、生産ラインの計画から製造技術まで、蓄積した様々なノウハウを展開している」と語る。

モノづくり革新センターの名称をつけたのは、2012年のことだ。

阪東所長は、「工場というだけでは生産を行う拠点でしかない。しかし、モノづくり革新センターでは、生産だけでなく、さらなる改善を図るとともに、海外の生産拠点のモノづくりを支援する役割を果たしている。有機ELもまだまだ作業工数を減らすことができるのは明らかであり、継続して、改善、革新することができる。生産拠点というだけでなく、支援や改善の役割を持った生産拠点であることが、モノづくり革新センターの名称に込められている」とする。

モノづくり道場を社内に開設してスキルの向上に取り組む

4K有機ELテレビでも、日本でスタートした生産ノウハウをベースに、すでに欧州ではチェコ工場での量産を開始。7月からはマレーシア工場でも、有機ELテレビの生産を開始することになる。

「モノづくり革新センターのミッションは、商品を鍛え、モノづくりを鍛え、人を鍛えることにある。この繰り返しのなかで、最高の品質を持ったテレビを届けることができる」と語る。

50年の歴史のなかで、モノづくり革新センターは、ブラウン管テレビ、プラズマテレビ、液晶テレビ、有機ELテレビという、4つの異なるデバイスでのテレビ生産を行った経験を持つ、世界でも稀な工場になったといえる。

「豊富な経験とノウハウ、高い技術力を持ち、市場の声を反映した生産を行うモノづくり革新センターは、日本のモノづくりを象徴する生産拠点であり、だからこそ、ここで生まれるジャパンプレミアムは、最高のテレビを提供できる」と語る。

有機ELテレビをフラッグシップとするパナソニックのテレビ生産は、最先端の技術を持った製品ではあるが、生産拠点に蓄積された長年のノウハウなしには実現しない。